居抜き物件を利用してかかる費用は?

2018年11月06日

居抜き、費用1

居抜き物件を利用すれば、比較的コストが抑えられるだけでなく、新店舗のスピーディーなオープンも可能になります。

ただいくらお得な居抜き物件と言っても、もちろん利用する為の費用が必要ない訳ではありません。

 

今回は、居抜き物件を利用する際にかかる主な費用の種類と、大まかな値段について解説します。

 

 

○居抜き物件の利用でかかる主な費用

 

居抜き物件を取得する場合にかかる主な費用に“造作譲渡料”というものがあります。

この費用は居抜き物件で新しく事業をスタートさせる方が、前店舗のオーナーが残した設備等を取得する時に発生します。

 

いくら設備等が残っている居抜き物件とはいえ、その設備を無料で使えるという訳ではないのです。

ちなみに造作譲渡料は、居抜き物件が賃貸であっても支払わなくてはいけません。

居抜き物件を借りる為の賃料とは全く別物です。

 

造作譲渡料は前店舗のオーナーに支払われる事になる為、前店舗のオーナー側から見れば、撤去費用がかからないだけでなく、設備等を買い取ってもらう事で利益が得られるのです。

 

居抜き物件の造作譲渡料は、物件の価値によって変動しますが、相場の値段は大体約100万円~200万円です。

したがって居抜き物件の利用を考えている方は、この造作譲渡料を重要な初期費用と考えて、しっかりと用意しておく必要があります。

 

ただこの造作譲渡料は、前店舗のオーナーと新店舗のオーナー、両者の間で合意した場合は支払う必要がない場合もあります。

 

また、もし前店舗の設備がリースである場合は、前店舗のオーナーでなくリースをしている業者との間で料金が発生します。

 

設備の所有権を持っているのは誰なのか、居抜き物件を契約する前に確認してきましょう。

 

 

○居抜き物件の利用には他にどんな費用がかかる?

 

居抜き物件を利用する事を決めた方、もしくは検討している方が1番最初に行うべきなのは、正しい資金計画です。

もし居抜き物件をそのまま利用する場合でも、以下の費用がかかります。

 

・物件費(敷金、手数料、前家賃等)

・設備費

・什器・備品費

 

居抜き物件をそのまま利用する場合は、工事費や設備費のコストを削減しやすくなりますが、全てがそのまま使えるというのは稀なケースでしょう。

従って、最初から設備費や什器・備品費はかかるものとして、資金計画を立てる事をおすすめします。

 

先ほども言ったように居抜き物件では造作譲渡料がかかり、値段も決して安くありません。

最初から造作譲渡料を計算に入れないのであれば、“造作譲渡料無料”で募集している物件を探してみるのも良いでしょう。

 

ただ居抜き物件は、あまり立地が良くなかったり、前店舗のイメージが悪かったりして、なかなか新しいオーナーが現れないケースもあります。

 

そのような物件が、造作譲渡料無料でオーナーを募集している場合もあるので、値段だけにとらわれずきっちり物件の詳細を確認しましょう。