ラーメン屋の居抜き譲渡について
2018年12月12日
ラーメン屋を居抜き譲渡したい方にとって、どんな物件が高く譲渡できるのかは気になるポイントでしょう。
少しでも退去する際のコストを抑え、造作譲渡料を得たいのであれば、高く譲渡できる物件の特徴は必ず把握しておくべきです。
ラーメン屋の居抜き譲渡における特徴と併せて解説しましょう。
○ラーメン屋の居抜き譲渡で高く譲渡できる物件①そのままオープンしやすい物件
ラーメン屋の居抜き譲渡で高く譲渡できる物件は、とにかくそのままの形で利用でき、すぐにオープンしやすい物件です。
これは飲食店全般に言えることでもありますが、中でもラーメン屋はその傾向が強い業種です。
ラーメン屋を居抜きで開業させる経営者は、居抜き物件の工事などをほとんどしない場合が多く、誰が見ても利用しやすいと思われる物件(入口が広い、厨房が広いなど)は高く譲渡できるのです。
もちろん他の飲食店と同様に、排気・排水設備が機能しているかどうかは、譲渡価格に大きく影響します。
またラーメン屋には、茹で麺機など購入しようとすると大きなコストがかかる設備が多くあります。
店舗で麺から製造するラーメン屋であれば、製麺機も必要になります。
これらの設備が完備され、問題なく作動している状態であれば、なおさらラーメン屋の居抜き譲渡価格は上がるでしょう。
○ラーメン屋の居抜き譲渡で高く譲渡できる物件②適度な飲食スペースがある
ラーメン屋の居抜き譲渡は、店内の飲食スペースが広ければ広いほど譲渡価格が上がるわけではありません。
なぜかと言うと、ラーメン屋という業種は未経験の経営者が居抜きでスタートさせることも多いためです。
ラーメン屋未経験の経営者は、居抜き物件において、“目が届く範囲の飲食スペース”がある物件を選びやすい傾向にあります。
したがって広すぎず狭すぎずの物件の方が、ラーメン屋の居抜き譲渡価格は上がりやすいと言えるでしょう。
○ラーメン屋の居抜き譲渡における、他の居抜き譲渡と違う特徴って?
ラーメン屋の居抜き譲渡には、他の飲食店の居抜き譲渡とは違うさまざまな特徴があります。
先ほども触れたように、店舗をほとんど工事せずに利用する譲渡先が多かったり、ラーメン屋未経験の譲渡先が多かったりというのも、他の飲食店とは違う特徴です。
またその他で言うと、“立地が良い物件が高く譲渡されるとは限らない”という特徴があります。
一般的に好立地とされる駅チカの物件であっても、ラーメン屋によって好立地とはならない場合があるのです。
あくまで他の飲食店(居酒屋など)と比較した場合ですが、ラーメン屋の経営は住宅街などでもある程度成り立つ傾向にあります。
逆に言えば、一般的には好立地と呼べない物件であっても、ラーメン屋の居抜き譲渡価格は高いケースが多いということになります。
そしてラーメン屋を1から開業させる場合、調理時の臭いが強いため、周辺住民への配慮が必要になり、なかなかオープンさせる場所を決めるまでに時間がかかります。
ただ居抜き物件であれば、その場所でこれまでラーメン屋を経営できていたことから、スムーズにオープンさせる場所を決められます。
つまり簡単に言うと、基本的にラーメン屋の居抜き譲渡をする場合、他の飲食店よりは高く譲渡される可能性が高いということです。
したがってラーメン屋を閉店して退去したい方は、必ず1度は居抜き譲渡を検討しないと損だと言えるでしょう。
○まとめ
ラーメン屋の居抜き譲渡には、他の飲食店における居抜き譲渡とは違った特徴があります。
現在は閉店するラーメン屋よりもオープンするラーメン屋の方が多いとまで言われており、多くの経営者がラーメン屋の居抜き物件を求めていると言えるでしょう。
もし居抜き譲渡をすれば、複数の譲渡希望先から1番条件が良いところを選んで譲渡できるかもしれないので、ぜひ試してみてください。