飲食店を居抜きでオープンさせる利点とは?
2018年12月13日
飲食店の開業を目指す方の選択肢の1つとして、居抜き物件を利用してオープンさせるという方法があります。
では飲食店を居抜きでオープンさせることには、どんな利点があるのでしょうか?
これまで居抜きを検討していなかった方も、利点を知って選択肢の1つとして検討してみることをおすすめします。
○飲食店を居抜きでオープンさせる利点①コストが削減できる
飲食店を居抜きでオープンさせる最大の利点は、何と言ってもコストが削減できるところです。
居抜き物件には、前店舗が使用していた内装、設備等がそのまま残っているため、工事費用がかなり削減できます。
多少自分のイメージする店舗に仕上げるための工事は必要ですが、スケルトン状態の物件と比べれば規模は全く異なります。
スケルトン状態の物件を借りる場合、1から壁や天井、床の工事をして、飲食店には欠かせない水回りの大規模な工事もしなくてはいけません。
飲食店を居抜きでオープンさせるだけで、それらにかかる数百万円単位のコストが削減できると思うと、非常にお得ですよね。
○飲食店を居抜きでオープンさせる利点②スムーズにオープンできる
飲食店を居抜きでオープンさせることによって、オープンまでの流れが非常にスムーズになります。
居抜き物件には前店舗の内装や設備が残っているという話をしましたが、それによってコストだけでなく、工事をするための時間も削減できます。
水回りの状態にほぼ問題がないのであれば、後は自分がオープンする飲食店のイメージに合わせた内装、外装の工事をするだけです。
またテーブルや椅子などの設備も残っており、問題なく使用できる状態であれば、さらにオープンまでの流れはスムーズになります。
また必要だと感じた設備だけを残し、新たに必要な設備だけを追加することも容易です。
○飲食店を居抜きでオープンさせる利点③固定客を引き継げる場合がある
飲食店を居抜きでオープンさせる場合、前店舗の固定客を引き継げる可能性があります。
前店舗と全く毛色の違う飲食店をオープンさせる場合は別ですが、同じような業種であれば期待できます。
例えば前店舗が居酒屋を経営しており、閉店後の居抜き物件を利用して新たに居酒屋の経営をスタートさせるようなケースです。
それまで通っていた居酒屋があった場所に新しい居酒屋がオープンすれば、1度は足を運んでくれることが予想されます。
そこで自身の店舗の強みや個性をアピールできれば、その後も継続して来店してくれるでしょう。
○飲食店を居抜きでオープンさせることには欠点もあるのか?
飲食店を居抜きでオープンさせることには、これだけの利点があります。
ただもちろん、欠点が何もないというわけではありません。
飲食店を居抜きでオープンさせる場合、その物件にほとんど手を加えず使用できることが利点の1つだと解説しましたね。
ただそれは裏を返せば、大幅に物件に手を加えることが難しいとも言えます。
例えば水回りの設備が充実していたとしても、不便な場所に設置されている可能性もあります。
その場所を工事で変更してしまっては、コストが削減できる居抜き物件を選んだ意味がありません。
また居抜き物件の設備が正常に作動しており、比較的新しいものであっても、自分が設置したい設備かどうかはわかりません。
したがって“自分の思惑通りの店づくりをしたい”、“オリジナリティーにこだわりたい”という方は、飲食店を居抜きでオープンさせない方がいいでしょう。
○まとめ
飲食店を居抜きでオープンすることで、コストの削減やスムーズな開店などさまざまな恩恵を受けることができます。
ただそれらの恩恵を受けられる代わりに、諦めるべきところは諦めるということも肝心でしょう。
飲食店を居抜きでオープンさせるということを選択肢に入れるかどうかは、自分がどんな飲食店にしたいのかを確認した上で判断しましょう。