飲食店を居抜きで始めたい!立地のポイント
2018年12月17日
飲食店を居抜きで始める際、物件の内装や設備などを細かくチェックするのはとても重要です。
またそれらと同じくらい重要なのが、居抜き物件の立地をチェックすることです。
居抜きでの飲食店経営を成功させるために、各立地の特徴をまんべんなく掴んでおきましょう。
○飲食店を居抜きで始めたい!各立地の特徴①オフィス街
オフィス街は、多くのサラリーマンやOLの集客が見込める立地です。
特にランチタイムは大勢の来客が予想されるため、充実したランチメニューや魅力的な価格設定が非常に重要となります。
ただオフィス街にはライバル店も多く、ただメニューが多いだけ、価格が安いだけでは物足りないことも理解しておきましょう。
サラリーマンやOLにはそれほど時間がないことも考慮して、なるべく開店が早くなるような工夫をすることも大切です。
またオフィス街における飲食店の居抜き物件は、立地の関係で賃料が高い傾向にあります。
したがってランチタイムだけでなく、比較的人がまばらになってくるディナータイムの集客戦略も重要になるでしょう。
休日も人が少なくなる傾向にあるため、人件費考えた上で休日を定休日にするのも効果的かもしれません。
○飲食店を居抜きで始めたい!各立地の特徴②繁華街
飲食店を居抜きで始める場合、繁華街が1番多くの集客を期待できる立地でしょう。
オフィス街と同じく賃料は高く設定されていますが、業種によっては時間帯を問わず一定の集客が見込めます。
ただし、ライバル店はオフィス街と比べてさらに増加するので、よりオリジナリティーを重視した戦略が必要になります。
またオフィス街とは真逆で、休日の集客により力を注がなければいけません。
○飲食店を居抜きで始めたい!各立地の特徴③住宅街
飲食店を居抜きで始める場合、住宅街は賃料をもっとも抑えられる立地です。
ただそれほど多くの通行人が行き交っているわけではないため、固定客をいかに獲得できるかが経営の鍵になります。
固定客を獲得すると言っても、最初に来店するのはほとんどが新規です。
したがって、まずは周辺住民に良いイメージを持ってもらうために、挨拶や清掃などを欠かさないように努力しましょう。
割引などのサービスも、継続的に行うべきです。
また前店舗に固定客が付いていた場合、その固定客を逃さないような努力をすることは大切です。
ライバル店が周囲に存在しないことも多いので、うまくいけばそのエリアで一人勝ちすることも可能でしょう。
○飲食店を居抜きで始めたい!各立地の特徴④学校の近く
学校が近くに多く立ち並ぶ立地では、メニューのボリュームと価格の安さが集客へのポイントとなります。
定食屋やラーメン屋、中華料理屋などを居抜きで始める場合は、そこを重視すべき立地だということを忘れないようにしましょう。
また学校が多い立地であれば、周辺に学生が多く住んでいることも考えられます。
したがって平日だけでなく、休日もある程度同じ層の集客が期待できるでしょう。
ただ学校が休みの期間に入ると、通常時よりは集客が少なくなることが予想されます。
そういう場合も考慮して、大きく売上が落ちない戦略を立てましょう。
また、学校が多く立ち並ぶ立地がボリュームと価格の安さが大事だと解説しましたが、女子大や専門学校が多い立地であれば、さらにターゲットを広げて戦略を立てなければいけません。
ライバル店も比較的多い立地なので、学生専用のサービスを提供することも検討すべきでしょう。
○まとめ
居抜き物件の立地を決定する際には、どうしてもその立地の良いところばかりに目が行きがちです。
悪いところを考慮しなかったばっかりに、駅チカなど比較的好立地とされる場所で飲食店をオープンしたものの、すぐに頓挫してしまうというケースは多く見られます。
業種とターゲットによってある程度立地は絞られるかもしれませんが、事前にそれぞれの利点と欠点を知っておくことは大事でしょう。