居抜き物件をチェックする際のポイント
2018年12月20日
居抜き物件をチェックする際には、必ず押さえておきたいポイントがあります。
今回解説するポイントを押さえておかないと、オープン後に思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。
居抜き物件のチェックでは物件の良いところをチェックするだけでなく、思い通りの経営ができるかどうかをチェックすることも重要です。
○居抜き物件をチェックする際はここを押さえよう①電気・ガス・水道について
居抜き物件では、契約する前に必ず内見で細かいところをチェックする時間があります。
この際に必ずチェックしておきたいのは、物件の“電気・ガス・水道”の許容です。
前店舗が飲食店であっても、自身がオープンする業種と全く異なる業種であれば、これらの使用量には大きな差が出ます。
例えばラーメン屋、焼肉屋など常にガス・水道を使用しなくてはいけない業種と、喫茶店など軽食をメインに提供している業種の差は歴然です。
もし前店舗が焼肉屋、居抜き物件でオープンさせたい店舗が喫茶店などの場合は、必ず電気・ガス・水道の許容をチェックします。
万が一、許容が不足している場合、大規模な工事を行うことになり、居抜き物件を借りるメリットが半減してしまうかもしれません。
○居抜き物件をチェックする際はここを押さえよう②備品について
同じく居抜き物件の内見において、しっかりチェックしておくべきなのは“設備の所有者”です。
居抜き物件の大きなメリットとして、前店舗が使用していた設備を造作譲渡してもらえることが挙げられます。
ただ設備の中には、所有者が前店舗の経営者ではなく“リース会社”になっているものもあります。
リースされている設備は、当然居抜き物件を新しく契約した入居者には造作譲渡されません。
つまり居抜き物件にある設備の所有者を把握していなければ、“使いたかった設備が使えない”という事態に陥る可能性があるのです。
その設備の分コストを削減できると考えていれば、非常にショックは大きいですよね。
またコストが余分にかかるだけでなく、取って代わる設備を用意しなくてはいけなくなり、オープンまでの期間にも影響が出てしまいます。
○居抜き物件をチェックする際はここを押さえよう③前店舗の情報について
居抜き物件をチェックする際は、必ず“前店舗の情報”も押さえておきましょう。
こちらは内見でチェックすることではありませんが、非常に重要なチェックポイントです。
まず、なぜ前店舗が閉店することになったのかは、必ず知っておくべき情報です。
ハッキリ言って、前店舗が閉店することになった理由で1番多いのは、経営状況の悪化です。
これを知らずに居抜き物件を契約してしまうと、前店舗の二の舞になってしまう可能性が高いでしょう。
したがって、前店舗の経営者または物件のオーナー、不動産会社などから閉店の理由を聞きだし、それを踏まえた経営戦略を立てる必要があるということです。
また前店舗の“評判”も、できる限りリサーチしておくことをおすすめします。
特に同じ業種の店舗をオープンさせる場合、どうしても来店客には前店舗と比較されてしまいます。
前店舗よりもサービスや接客態度が悪いと判断されてしまうと、なかなか固定客は獲得できなくなります。
前店舗の経営状況が悪かったからといって、評判が悪かったとは限りません。
評判が良かった店舗を居抜き物件として借りる場合、より質の高いサービスや接客を目指さなくてはいけないでしょう。
○まとめ
今回解説した内容は、居抜き物件をチェックする際には必ず押さえておきましょう。
1つ1つ順番にチェックしていけば、決して難しいことではありません。
居抜き物件を利用した飲食店の経営失敗は、居抜き物件におけるチェックを怠ることが大きな原因となります。
もし居抜き物件探しでお困りのことがありましたら、ぜひ居抜きラボにご相談ください。