居抜きで飲食店をオープンさせるまでの流れ

2018年12月28日

手順①

居抜きで飲食店をオープンさせたいと思っていても、物件を契約するまでの流れがわからなければ行動できません。

また初期費用も併せて知っておかなければ、なかなか新しい一歩は踏み出せないでしょう。

 

今回は居抜きで飲食店をオープンさせるまでの一般的な流れと、居抜きでの飲食店オープンに必要な初期費用を解説します。

 

 

○居抜きで飲食店をオープンさせるまでの一般的な流れって?

 

まずは、居抜きで飲食店をオープンさせるまでの一般的な流れを解説します。

あくまで一般的な流れのため、全てが解説した通りになるわけではありませんが、何から始めればいいかわからないという方は参考にしていただけると思います。

 

居抜きで飲食店をオープンさせるまでの流れは、まず物件を探すところから始まります

仲介業者に対して、どのような店舗をオープンさせたいのかを伝え、条件を提示します。

仲介業者によって物件の検索が行われ、条件に該当する物件があれば連絡が来ます。

 

最初は複数の物件情報がメールなどで届く場合が多く、まずはその情報から気になる物件を探すことになります。

もし1度チェックしたい物件が見つかれば、次は内見に移ります

 

居抜き物件の内見では、店舗の内装や設備はもちろん、外観や周辺エリアの特徴なども細かくチェックします。

もし内見でその居抜き物件に申し込むことが決定した場合、改めて立地や設備許容などの調査を行い、そこから申し込みという流れになります。

 

ただ人気があるエリアの居抜き物件であれば、各調査の前に申し込みをしておくことをおすすめします

各調査をしている間に他の申込者が現れてしまうと、せっかく綿密に行った調査が必要なくなってしまいます。

居抜き物件は、申し込みをするだけであれば基本的に料金は発生しませんので、必ず先に申し込みをしておきましょう。

 

居抜き物件への申し込み後に各調査を行い、貸主による審査に通り次第、店舗資産譲渡契約、賃貸借契約などの契約を交わすという流れになります。

 

全ての契約が終わり、物件を引き渡してもらったら、晴れて契約は完了です。

 

後は店内設備等の調整、飲食店の経営に関わる取引業者の決定や宣伝などを行って、オープンの日を待つのみとなります。

 

 

○居抜きで飲食店をオープンさせる際に必要な初期費用

 

居抜きで飲食店をオープンさせる流れを掴んでもらったところで、次は必要な初期費用について解説しましょう。

 

まず物件を契約する際には、礼金や保証金、仲介手数料や2~3ヶ月分の賃料がかかります

居抜き物件を契約する場合、ここに造作譲渡料も含まれます。

 

また店舗のクリーニング費用、外装工事費、ちょっとした設備工事費も、初期費用として計算しておくべきです。

居抜き物件で飲食店をオープンさせる場合であれば、店舗の立地・大きさにも依りますが、大体20~50万程度が相場でしょう

 

厨房回りの設備が充実している居抜き物件を選ぶ場合は、かなり初期費用が抑えられます

 

また飲食店の経営を成功させるためには、宣伝広告費も欠かせません

チラシを作成したりホームページを作成したりという宣伝広告をもしプロに依頼する場合、数十万程度は必要だと考えておくべきです。

 

これ以外にも、備品の購入費や消耗品の購入費、通信費やオープン前の人件費など、必要な初期費用は多岐に渡ります。

 

したがって居抜き物件で飲食店をオープンさせると言っても、ある程度潤沢な初期費用を準備しておかなくては、開店前に立ち行かなくなってしまう可能性もあるということです。

 

居抜き物件で飲食店をオープンさせる際の初期費用は、最低でも300万円前後は必要でしょう

 

 

○まとめ

 

居抜きで飲食店をオープンさせるまでの流れ、初期費用の大体の相場や種類について解説しました。

 

居抜きで飲食店をオープンさせるまでに行う手続きは多くありますが、決して流れが煩雑ではないことはわかっていただけたかと思います。

 

また居抜き物件は初期費用が削減できるものの、それはあくまでスケルトン状態の物件を借りるときと比較すれば安いという意味であることも、理解していただけたでしょう。