希望通りの店舗物件がないときの対処法とは

2019年05月22日

居抜き お店

飲食店の開業を目指し、店舗物件を探し始めたのはいいものの、なかなか希望通りの店舗物件がないということはよくあります。
そんなときは、そのままの希望条件で店舗物件を探すのを諦め、さまざまな対処をしなければいけません。
では、具体的にどんな対処をするべきなのでしょうか?

 

 

○希望通りの店舗物件がないときの対処法①出店場所の条件を変える


なかなか希望通りの店舗物件がないときは、まず出店場所の条件を変えてみましょう。
例えば都内の人気エリアに飲食店を出店したいにも関わらず、なかなか空いている店舗物件がないという状況だったとします。
そんなときは、特定のエリアだけでなく、近くのエリアも候補に入れるようにしましょう。
駅で言えば、1駅~2駅分くらい候補エリアを広げてみることをおすすめします。
特定のエリアや駅にこだわりすぎると、店舗物件探しは長期化してしまう恐れがあります。
また“このエリアで開業できるなら”と妥協し、最終的にはかなり予算オーバーの店舗物件を借りてしまったり、当初のコンセプトとまったく異なる店舗物件を借りてしまったりする可能性もあるので、注意しましょう。

 

○希望通りの店舗物件がないときの対処法②物件の条件を変える

 

希望通りの店舗物件がない場合は、希望する物件の条件も変えてみることをおすすめします。
例えば、スケルトン物件だけに絞ってしまうと、場合によっては店舗物件探しが難航してしまう可能性があります。
スケルトン物件は、オーナーの好きなように店内のレイアウトを変更できるため、常に人気が集中しているためです。
したがって、希望通りのスケルトン物件がないときは、居抜き物件も含めて店舗物件を探してみましょう。
居抜き物件は、ある程度レイアウトに制約がある反面、開業コストや開業までの時間を減らすことができます。

 

○希望通りの店舗物件がないときの対処法③規模の条件を変える

 

店舗物件における規模の条件を変えることも、希望通りの店舗物件がないときの対処法の1つです。
できるだけ多くの来客を取り込めるようにと、規模の大きい店舗物件ばかり探しがちになるオーナーは多いです。
ただ都内の一等地などでは、なかなかそこまで規模の大きい店舗物件は見つかりませんし、もし見つかったとしても、賃料はとても高額になることが予想されます。
規模が小さい店舗物件であっても、うまく経営することは可能です。
例えば居酒屋を開業しようとしている方は、立ち飲みを導入することで、規模が小さい店舗物件でも多くの来客を取り込めます。

 

○希望通りの店舗物件がないときの対処法④階数の条件を変える

 

テナントビルなどの1階に位置する路面店の方が、基本的には集客しやすいと言われています。
ただ希望通りの路面店がなかなかないときは、2階以上にある階上店舗も候補に入れるべきでしょう。
階上店舗であっても、テナントビルの外側に大きな看板を設置するなどの工夫をすれば、集客力をアップさせることができます。
またたとえ階上店舗でも、1階から階段を上がって、直接入店できるタイプの物件であれば、路面店と同じくらい集客できることが期待できます。
1階部分に看板を設置し、メニューなどを記載しておけばさらに集客力は上がります。
逆に路面店にこだわりすぎてしまうと、同じエリアであっても、階上店舗の倍以上の賃料を支払わなければいけない可能性があるため、注意が必要です。

 

○まとめ

 

希望通りの店舗物件がないときの対処法について解説しました。
なかなか希望通りの店舗物件がないにも関わらず、頑なにその条件のまま探し続けてしまうと、開業はどんどん遅れてしまいます。
今回解説したように、店舗物件におけるさまざまな条件を臨機応変に変えることができれば、開業が遅れる可能性は低く、なおかつ掘り出し物の物件を見つけられる可能性も高くなります。