長く続く店舗を目指すための立地選びとは

2019年07月17日

立地1907

店舗物件を探す際は、開業後に良いスタートを切るためだけでなく、長く続く店舗を目指すための工夫も大切です。
したがって今回は、長く続く店舗を目指すための立地選びについて解説します。
難しいことをする必要はないため、これから店舗物件探しをする方は、ぜひ参考にしてください。


○長く続く店舗を目指すための立地選び①なるべく説明しやすい立地を選ぶ

 

長く続く店舗を目指すためには、なるべく説明しやすい立地を選ぶことが大切です。
極端に言えば、どれだけ駅から離れている物件であっても、場所を聞かれたときにすぐ説明できる物件であれば、経営は長く続きやすくなります。
例えば、“○○駅から1つ目の角を右に曲がって、そのまましばらく真っ直ぐ”というように、駅から離れていても簡単に説明できる立地であれば、一般的に良い立地と言われる場所でなくても、入居先候補にするべきでしょう。
このような物件の経営が長く続きやすい理由は、説明しやすい立地にあるため、口コミで店舗の場所が広まりやすいためです。

 

○長く続く店舗を目指すための立地選び②存在をアピールできる立地を選ぶ

 

先ほど、たとえ一般的に良い立地でなくとも、説明しやすい立地にある店舗は経営が長く続きやすいという話をしました。
ただそれだけでは、新規の顧客を十分に獲得することができません。
もっと長く続く店舗を目指すためには、新規の顧客を常に獲得できるような立地を選ぶ必要があります。
具体的には、店舗自体が路地裏などにあったとしても、大通りに看板を出すことができる立地を選びましょう。
逆に、大通りなどから2回以上曲がらないとたどり着けない立地の店舗は、あまりおすすめできません。
このような立地の場合、店舗の場所の説明が難しい上に、“偶然見つけた”という顧客が来店する可能性も低くなってしまいます。

 

○長く続く店舗を目指すための立地選び③なるべく賃料が安い立地を選ぶ

 

長く続く店舗を目指すための立地選びにおいては、なるべく賃料が安い立地を選ぶことも重要です。
当然のことですが、賃料が高い立地で店舗を開業させてしまうと、売上が月々のランニングコストに追いつかない可能性が高くなります。
また賃料だけでなく、保証金もなるべく抑えられる立地の店舗物件を選びましょう。
駅前、または繁華街などにある物件には、思わずビックリするほど保証金が高い物件もあります。
これらの費用を抑えることで、早めに経営が軌道に乗りやすくなり、その後安定して利益を上げられる可能性が高くなります。

 

○長く続く店舗を目指すために、立地選び以外にすべきこととは?

 

長く続く店舗を目指すための立地選びができたとしても、開業後の工夫ができていなければ、すぐに閉店の危機に陥ってしまいます。
飲食店の場合、長く続く店舗は、一般的に以下のような特徴を持っている場合が多いため、ぜひ参考にしてください。

注文から料理が提供されるまでの時間が短い
厨房、店内の清掃が行き届いている
店内に活気がある
看板メニューがある
立地に合ったメニューを提供している

これらの特徴のうち、1つでもクリアしていない場合、短い期間で店舗が閉店してしまう可能性は急激に高くなるため、注意しましょう。
例えば、どれだけ魅力的なメニューが揃った清潔感のある店舗であっても、家賃の安い立地で高級和食、フレンチなどを提供してしまうと、なかなか長くは続かないでしょう。

 

○まとめ

 

長く続く店舗を目指すための立地選びを中心に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
一般的な良い立地、悪い立地のイメージにとらわれすぎると、なかなか長く続く店舗を目指すのは難しくなります。
また長く続く店舗を目指すための立地選びができたところで、開業後もたゆまぬ努力、工夫をしなければ、当然長く続く店舗とはならないため、注意しましょう。