ラーメン店の立地別経営戦略について

2019年08月22日

ラーメン店

飲食店における経営戦略は、当然その立地にあったものを実践する必要があります。

また、飲食店の中でも、ラーメン店は“立地ビジネス”と呼ばれており、立地に合わせた経営戦略が成否に大きく影響します。

したがって、今回はラーメン店の立地別経営戦略について、詳しく解説していきたいと思います。

 

〇ラーメン店の立地別経営戦略①繁華街の場合

 

繁華街におけるラーメン店の経営戦略では、いかに個性を発揮できるかというところがポイントになります。

したがって、他の店では味わえないラーメンを提供したり、他の店とは違う営業スタイルを実践したりする必要があります。

例えば、ラーメン店でありながら、アルコールメニューやサイドメニューも充実した居酒屋としての顔も持つことで、競争の激しい繁華街でも生き残れる可能性が高くなります。

 

〇ラーメン店の立地別経営戦略②ビジネス街の場合

 

ビジネス街におけるラーメン店の経営戦略では、価格の安さ、そして料理の提供の早さがポイントとなります。

したがって、周辺のライバル店のメニュー価格を把握し、実際足を運んで、料理の提供の早さも確認しておきましょう。

また、ビジネス街には、人の入れ替わりが少ないという特徴があります。

したがって、いかに固定客を獲得できるかというところも、大きなポイントとなるでしょう。

そして、回転率を早めるために、カウンター席を設置したり、水をセルフサービスにしたり、券売機を設置したりすることも検討するべきです。

 

〇ラーメン店の立地別経営戦略③住宅街の場合

 

住宅街のラーメン店において、ターゲットとなるのはもちろん地元住民です。

また、住宅街のラーメン店は他の立地とは違い、仕事の合間に訪れる方が少ないため、よりプライベートな時間を楽しんでもらえるために、落ち着いた雰囲気を演出することが大切です。

そして、住宅街のラーメン店は、“ご飯を作る時間ないとき、作るのが面倒なときに通えるお店”を目指しましょう。

そのためには、出前やテイクアウトなどのサービスの提供を検討します。

 

〇ラーメン店の立地別経営戦略④ロードサイドの場合

 

ロードサイドと一口に言っても、その種類は大きく3つに分けられます。
1つ目は、肉体労働をする方が主なターゲットとなる、トラックなどが多く走っている産業道路沿いです。
2つ目は、ファミリー層が主なターゲットとなる、ショッピングセンターなどが近い生活道路沿いです。
そして3つ目は、その両方の性質を持っている立地です。
ロードサイドでラーメン店を開業する場合は、まずその立地が上記のどれに当てはまるのかを明確にしておきましょう。
また、経営戦略のポイントとしては、営業時間を長くすることが挙げられます。
ロードサイドには、深夜であってもある程度集客できるという特徴があるためです。
また、周辺の24時間営業の飲食店に赴き、客層が朝、昼、夜でまったく違うことがわかった場合は、それぞれの時間帯でメニューを変更してみるのも1つの手です。

 

 

〇ラーメン店の立地別経営戦略におけるポイントをおさらい!

 

ここまで解説した、ラーメン店の立地別経営戦略におけるポイントをまとめると、以下のようになります。

 

・ 繁華街:他のラーメン店にはない個性をアピールする

ビジネス街:低価格のメニューをスピーディーに提供し、回転率を上げる

住宅街:プライベートな時間を楽しめる、便利な店舗を目指す

ロードサイド:営業時間を長くし、時間帯と客層に合ったメニューを提供する

 

〇まとめ

 

冒頭でも触れたように、ラーメン店は“立地ビジネス”です。

立地に合った経営戦略を実践できなければ、どれだけ味が良くても、短期間で閉店に追い込まれてしまいます。

今回解説したことがすべてではありませんが、これからラーメン店を開業させようとする方は、各立地における経営戦略のポイントをしっかり押さえ、確実に実践しましょう。