店舗の外観とファザードにおけるポイント

2019年08月28日

店舗の外観

店舗を開業するにあたって行う、物件選びや周辺環境のリサーチと並んで重要な作業の1つに、“外観・ファザードの工夫”が挙げられます。
したがって、今回は店舗の外観・ファザードをどのように工夫すれば集客しやすくなるのかについて、ポイントをいくつか紹介したいと思います。

 

〇まずは通行人が入店するまでの流れを把握しよう

 

店舗の外観とファザードを工夫する前に、まずは通行人がその店舗に入店するまでの流れを把握しましょう。
基本的に通行人は、以下のような流れで入店します。

①外観、ファザードに目が留まる
②商品、メニューをチェックする
③店内の状況をチェックする
④入店する

通行人がこれらの行動をする理由は、これらの行動によって、入店に対する“安心感”が生まれるためです。
つまり、店舗の外観とファザードでは、できる限り通行人に安心感を与えられるような工夫をしなければいけないということです。

 

〇店舗の外観とファザードにおけるポイント①伝えるべきことを伝える

 

店舗の外観において意識したいのは、まず外観でしっかり伝えるべきことを伝えるということです。
例えば、“何を売っている店舗なのか”、“どんなものが食べられる店舗なのか”は、必ず伝えられるような外観にしましょう。
具体的には、アパレルショップにおいて、シャツやパンツの形をデザインに採り入れるといった工夫が挙げられます。
また、店舗の外観では、その店舗のターゲット、そしてコンセプトも伝えなければいけません。
例えば、飲食店の場合、日本食なのか洋食なのか、ファストフードなのか高級料理店なのかなどを外観でしっかり伝えることができれば、通行人は安心して入店できるため、集客力はアップします。

 

〇店舗の外観とファザードにおけるポイント②入店意欲をかき立てるような工夫をする

 

店舗の外観とファザードにおいては、入店意欲をかき立てるような工夫をすることも大切です。
例えば、ファザードは通行人の目に留まるように、できるだけ大きく、なおかつ通行人の目線の位置に来るように設置することをおすすめします。
また、ファザードには、できるだけ商品の内容を記載しておくようにしましょう。
入店前に商品の内容や価格を確認できるというのは、通行人にとって非常に魅力的だと言えます。
そして、路面店の場合は、ガラス張りにするなどの工夫をし、店内の様子が分かるようにするのも良いでしょう。
空中店舗の場合は、1階の入口に店内の写真などを掲示すると効果的です。

 

〇店舗の外観とファザードにおける注意点について

 

店舗の外観とファザードを工夫する際、“正面から店舗が見える立地なのかどうか”は必ずチェックしておきましょう。
正面からしっかり店舗の外観、ファザードが見える立地であれば問題ないですが、場合によっては、正面から店舗を見にくい立地の可能性もあります。
例えば、通行人がよく歩いてくる方向の道が、店舗に対して直角ではなく、斜めになっている場合、外観やファザードに工夫をしても、認識してもらえないことが考えられます。
また、店舗の外観とファザードを工夫する場合、“ライバル店と差別化できているか”も、忘れずにチェックしなければいけません。
たとえ、どれだけ魅力的な外観、ファザードであったとしても、近くに似たようなデザインの店舗があると、個性が発揮できず、結局なかなか店舗の存在を認識してもらえなくなります。

 

〇まとめ

 

ここまで、店舗の外観とファザードにおけるポイントについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?
店舗の外観とファザードを工夫することで、店舗の個性や強みがアピールできるだけでなく、通行人に安心感をもたらすことができます。
したがって、店舗がアピールしたいポイントを闇雲に採り入れるだけでなく、通行人の立場になって、どんなことが集客に繋がるのかを考えて工夫する必要があります。