店舗のデザインに関するあれこれ

2019年08月29日

チェック

スケルトン物件を借りる場合であっても、居抜き物件を借りる場合であっても、店舗のデザインは開業に向けた欠かせない作業の1つです。
今回は、店舗のデザインに必要なコストや、デザイン会社を決定する際のポイントなどについて解説します。
事前に把握して、適切に開業準備を進めましょう。


〇店舗のデザインに必要なコストは?


店舗のデザインに必要なコストは、“デザイン会社に支払う費用”、そして“施工会社に支払う費用”の大きく2つに分けられます。
もっと細かく言うと、デザイン会社に支払う費用には、“デザイン料”と依頼主のイメージ通りにデザインができているかを監理するための“設計監理費”の2種類があります。
また、施工会社に支払う費用も、電気やガス、給排水設備などの工事にかかる“設備工事費”、什器やファザードなどの工事にかかる“造作工事費”に分かれます。

 

〇店舗のデザイン料はどうやって決定される?

 

一般的には、“坪数×単価”、もしくは“工事費の約10%”が、デザイン料として請求されることが多いです。
また、坪数×単価でデザイン料が算出される場合、坪数が少ない店舗では、料金が一律になっていることもあり、小さい店舗であればあるほど損をする可能性があるため、注意しましょう。
例えば、“10坪以下は30万円”とデザイン料が決まっている会社の場合、10坪の店舗をデザインしてもらおうが、5坪の店舗をデザインしてもらおうが、デザイン料は30万円かかることになります。
工事費の約10%がデザイン料になる場合は、実際店舗の工事が始まる前に、大体どれくらい設計、工事費がかかるのかを割り出し、それを基にあらかじめデザイン料が決定されることが多いです。
これらの違いを、あらかじめ明確にしておきましょう。

 

〇店舗のデザインに必要なコストはいつ支払う?

 

デザイン料、または工事費は金額が大きくなるため、基本的には複数回に分けて支払いします。
また、いつ支払うのかについては、デザイン会社、施工会社によってまちまちですが、デザイン料は基本設計が終わった後、そして物件への入居時にそれぞれ50%、工事費は着工時、物件への入居時にそれぞれ50%を支払うことが多いです。
つまり、トータルのデザイン料が50万円だとすれば、25万円を2回に分けて支払うケースが多いということです。

 

〇店舗のデザイン会社を決定する際のポイント

 

店舗のデザイン会社を決定する際は、まずそのデザイン会社が得意とする業種、業態をチェックしましょう。
デザイン会社の多くは、過去の経験を活かし、特定の業種、業態のデザインに特化しています。
したがって、イタリアンレストランを開業するのであれば、イタリアンレストランのデザインが得意なデザイン会社という風に、自身が開業したい店舗のデザインに強い会社を選ぶことをおすすめします。
また、店舗のデザイン会社を決定する際は、そのデザイン会社のテイストもチェックするべきです。
例えば、業種や業態に関わらず、派手なデザインが得意なデザイン会社もいます。
このようなデザイン会社は、一部の依頼者からは高評価を受けますが、必ずしも万人受けするものではありません。
比較的落ち着いた雰囲気をアピールできるデザインにしたいという方は、このようなデザイン会社を選ぶべきではないでしょう。
各社のデザインのテイストは、ホームページに掲載された過去の事例の写真で確認できます。

 

〇まとめ

 

ここまで、店舗のデザインにかかるコストや、デザイン会社決定のポイントなどについて解説してきました。
自身が思い描く理想の店舗を開業するためには、理想のデザインが必要不可欠です。
また、思惑通りのデザインを完成させるには、デザイン会社との綿密な打ち合わせ、そして進捗状況の確認が重要になります。
根気のいる作業ではありますが、これをしなければ、店舗の成功はないというぐらいに考えておきましょう。