内装工事前にはチェックシートを作成しよう

2019年09月03日

チェック

居抜き物件を改装する場合、スケルトン物件で店舗を開業する場合に必要な内装工事を行う際は、必ず事前にチェックシートを作成しましょう。
チェックシートを作成することによって、内装工事におけるさまざまな利点が生まれるためです。
今回はその利点について、そしてチェックシート作成におけるポイントを解説します。


〇内装工事前にチェックシートを作成する利点とは?

 

①要望を伝えやすくなる
内装工事前にチェックシートを作成することで、施工業者に要望を伝えやすくなるという利点が生まれます。
内装工事を行う際は、依頼者と施工業者との間で何度も確認が行われます。
このとき、事前に依頼者側で確認する項目を整理しておけば、要望を伝えやすくなり、作業もスムーズに行われます。

②施工業者のモチベーションが上がる
内装工事前にチェックシートを作成すれば、施工業者のモチベーションが上がるという利点も生まれます。
施工業者に曖昧な要望ばかり出していると、「この内装工事は成功するのか」と、施工業者を不安にさせてしまいます。
ただ、しっかり確認する項目を整理し、具体的な要望を出すことで、内装工事の実現性は高くなり、そのような施工業者の不安は払拭できるでしょう。

③コストを抑えられる
内装工事前にチェックシートを作成すれば、工事にかかるコストを抑えられます。
施工業者は、見積もりを出す際、工事詳細で不明な点が見つかると、赤字にならないようにそのリスク分を工事費に計上します。
ただ、依頼者がチェックシートを作成し、事前に不明な点をなくした状態で見積もりを出してもらうことで、そのリスクは減少するため、結果的にコストの削減に繋がります。

 

〇チェックシートにおけるポイントとは?

 

内装工事前に作成するチェックシートは、以下のポイントに注意しながら作成しましょう。

①予算
内装工事の依頼者の中には、「相場がわからない」などの理由で、施工業者にしっかり予算を伝えない方がいます。
ただ、予算をしっかり伝えないと、施工業者が提案したプランの予算と、依頼者が許容できる予算が大きく乖離する可能性があり、時間の無駄になってしまいます。
したがって、内装工事前に作成するチェックシートには、明確に予算を記載しておき、しっかり施工業者に伝えましょう。

②他社への依頼の有無
内装工事前に作成するチェックシートには、他社への依頼の有無を記載し、もし依頼しているのであれば、施工業者に伝えるべきです。
また、「他社はこのようなプランを提案している」というように施工業者に伝えれば、よりお得なプラン、より魅力的なプランを提案してくれる可能性も高くなるでしょう。

③店舗の詳細情報
内装工事前に作成するチェックシートには、店舗の詳細情報も記載し、それはしっかり施工業者に伝えましょう。
例えば飲食店であれば、席数や料理の提供方法などを記載し、販売店であれば商品数や販売方法などを記載します。
ここが曖昧である場合、内装のデザインは良くても、非効率な店舗が出来上がってしまうことも考えられるため、注意が必要です。

④具体的なイメージ
内装工事前に作成するチェックシートには、具体的な店舗のイメージを描いておきましょう。
絵を描くのが難しい場合は、自分のイメージに近い店舗の写真を集めて、「この設備はこの写真ようにしてほしい」という風に、施工会社にイメージを伝えます。
こうすることで、言葉では伝わりにくいイメージもかなり伝わりやすくなります。

 

〇まとめ

 

ここまで、内装工事前にチェックシートを作成する利点、そしてチェックシートにおけるポイントを解説しました。
店舗開業の準備を滞りなく進めてきたにも関わらず、完成した内装がイメージと違う場合、やむなく開業を延期しなければいけないこともあります。
また、たとえイメージ通りの内装が出来上がっても、店舗経営に支障をきたすような問題点が見つかると困るため、必ずチェックシートに沿って内装工事を進めていきましょう。