貸店舗でのカフェ経営と持家でのカフェ経営

2019年09月07日

カフェ

カフェを経営したいと考える方は、まず真っ先に貸店舗でのカフェ経営を想像するでしょう。
ただ、自身の持家があるという方には、持家でのカフェ経営という選択肢もあります。
今回は、貸店舗でのカフェ経営と持家でのカフェ経営について比較し、最終的にどちらがおすすめなのかについて解説します。


〇貸店舗でのカフェ経営の利点について

 

貸店舗でのカフェ経営と持家でのカフェ経営を比較するために、まずは貸店舗でのカフェ経営における利点について解説しましょう。

①立地を選べる
貸店舗でのカフェ経営には、自分の好きな立地で経営できるという利点があります。
持家の場合、たとえその立地があまり集客力に優れていなくても、場所を変えることはできず、集客戦略も立てにくいです。

②大規模な改装ができる
貸店舗でのカフェ経営には、大規模な改装ができるという利点もあります。
持家の場合、生活するスペースのことも考えて店舗づくりをしなければいけないため、どうしても大規模な改装はしにくくなります。

③自宅の住所がバレない
貸店舗でカフェを経営する場合、当然自宅とは違う場所に店舗を構えるため、自宅の住所がバレることはありません。
一方、持家でカフェを経営する場合、その持家は自宅兼店舗となるため、広告などに掲載することで、自宅の住所は公開されてしまいます。

 

〇持家でのカフェ経営の利点について

 

続いでは、持家でのカフェ経営の利点を見ていきましょう。

①イニシャルコストを抑えられる
貸店舗でのカフェ経営の場合は店舗取得費がかかりますが、持家の場合は必要ありません。
その分、内装やインテリア、設備などにコストを費やすことができます。

②経営のハードルが低い
持家でのカフェ経営は、貸店舗でのカフェ経営に比べて、経営のハードルが比較的低いと言えます。
貸店舗の場合、毎月ローンの他に賃料を支払わなければいけませんが、持家の場合は賃料を支払う必要がありません。
つまり、ローン返済に充てる金額と、諸経費を賄えるだけの売上があれば、経営は続けていけるということです。

③廃業時の負担が少ない
貸店舗で経営するカフェが廃業した後は、ローン残債の他に物件の原状回復費も支払わなければいけません。
一方、持家で経営するカフェは、廃業したとしても原状回復費を支払う必要がありません。
また、持家における店舗の部分をテナントとして貸し出すということもできるため、それによる収入でローン残債を返済していける可能性もあります。

 

〇貸店舗でのカフェ経営と持家でのカフェ経営、どっちがおすすめ?

 

貸店舗でのカフェ経営と持家でのカフェ経営、どちらにも利点はありますが、結論から言うと、おすすめなのは貸店舗でのカフェ経営です。
確かに、貸店舗でのカフェ経営の方がイニシャルコストはかかりますし、経営のハードルや廃業時のリスクも高いと言えます。
ただ、先ほども解説したように、持家で経営するカフェには集客戦略が立てにくいという欠点があるため、“繁盛するカフェ”にするのは非常に難しいでしょう。
趣味のような感覚で、カフェを経営したいという方は別ですが、経営者として繁盛するカフェを作り上げたいのであれば、やはり多少コストがかかったり、リスクが高かったりしても、貸店舗でカフェを経営するべきです。
また、持家で経営するカフェには、廃業時の負担が少ないという話をしましたが、今後テナントとして貸し出すつもりがない場合などは、大規模な改修費用がかかります。

 

〇まとめ

 

貸店舗でのカフェ経営、持家でのカフェ経営を比較してきましたが、いかがだったでしょうか?
利益を上げることや、カフェを繁盛させることよりも、“気楽に経営したい”という気持ちを最優先に考える方以外は、貸店舗でのカフェ経営を選びましょう。
また、イニシャルコストがかかるのは貸店舗でのカフェ経営ですが、周到な立地選びやターゲットのリサーチなどを行えば、それもしっかり回収できます。