料理ができない人の飲食店開業について

2019年09月13日

お店2

飲食店を開業しようとする方の中には、元々飲食店の経営者を志していなかった方もいます。
例えば、会社員として働いていた料理の作れない方が、いわゆる“脱サラ”をして、飲食店を開業するというようなケースです。
では、料理ができない人であっても、飲食店を開業することはできるのでしょうか?

 

〇料理ができない人でも飲食店は開業できる?

 

結論から言うと、料理ができない人でも飲食店は開業できます。
なぜかと言うと、飲食店の開業には、“FC(フランチャイズ)に加盟する”という選択肢があるためです。
FCとは、加盟者がチェーン店を経営する本部と契約を結び、ブランドや商品、ノウハウなどの資産を使用して、商品を販売する権利を受けられる仕組みのことを言います。
では、FCに加盟するだけで、なぜ料理ができない人でも飲食店を開業できるのでしょうか?

 

〇FCに加盟するだけで、料理ができない人でも飲食店を開業できる理由

 

業種にもよりますが、FCの飲食店では、料理ができない人でも店舗を管理、運営できるような仕組みが作られています。
つまり、その仕組みに従えば、料理の知識や腕がなくとも、顧客に提供できるレベルの料理を提供できるということです。
料理未経験の場合、1から店舗の味を作り上げ、独立開業をするには計り知れないほどの知識、労力が必要になりますが、FCに加盟すれば、そのような心配もありません。

 

〇FC加盟には他にも利点がたくさんある

 

料理ができない人が、FCに加盟して飲食店を開業することには、他にもさまざまな利点があります。
例えば、FCに加盟せず、1から飲食店の開業を目指す場合、料理の腕を上げるのはもちろんのこと、物件探しや内装工事、スタッフの確保や広告活動など、すべてを自身で行わなければいけません。
ただ、FCに加盟すれば、確率されたブランド力のもと、本部からメニュー開発や運営のアドバイス、販促支援などのあらゆるサポートを受けられます。
また、これらのサポートは、他に展開する自社店舗のデータに基づいて行われるため、とても信頼性が高く、売上や利益の予想も立てやすくなります。

 

〇FC加盟に欠点はあるのか?

 

料理ができない人が飲食店を開業したい場合、FCへの加盟はとても有効な選択肢です。
ただ、FC加盟には、少なからず欠点もあります。
まず、FCに加盟する場合、加盟金やロイヤリティーなど、自身で1から飲食店を開業する際には必要ないコストが発生します。
また、いくら飲食店を開業できると言っても、本部の意向に沿った運営をしていく必要があるため、自身が本当に作りたいもの、行いたいサービスは提供できない場合があります。

 

〇FCの飲食店で経験を積んでから独立するという選択肢もある

 

前述の通り、FCの飲食店では、自分が本当にしたい飲食店経営ができない可能性があります。
したがって、料理ができない人は、理想的なプランとして、FCの飲食店で経験を積んでから独立するという選択肢も頭に入れておきましょう。
FCで経験を積めば、どんな飲食店が儲かるのか、どんな広告が効果的なのか、あるいはどんな立地が飲食店に向いているのかなどが、少しずつ見えてきます。
それらの知識を、独立開業する際の物件探し、広告活動、採用活動、メニュー開発などに活かせれば、独立しても成功する可能性は上がるでしょう。
また、FCの飲食店とはいえ、数年間料理を作り続けていれば、多少は技術や知識も身に付くことが予想されます。

 

〇まとめ

 

ここまで、料理ができない人の飲食店開業について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
料理ができない人が、いきなり1から飲食店を開業し、成功させるというのは、とてもハードルが高いです。
したがって、まずはFCに加盟し、FCの飲食店を運営しながら、料理だけでなく、経営に関する知識も学ぶことをおすすめします。
飲食店の独立開業は、それからでも決して遅くはありません。