開業時の人手不足を補う方法とは?

2019年09月25日

人手不足

物件探しや内装・外装工事、広告宣伝などと並び、人材募集は飲食店開業時の重要な作業です。
ただ、開業前から募集していたにも関わらず、思いの他人材が集まらなかったというケースは往々にしてあります。
今回は、そんな開業時の人手不足を補う方法をいくつか解説したいと思います。

 

〇開業時の人手不足を補う方法①調理方法を工夫する

 

開業時、飲食店の厨房スタッフが不足している場合は、調理方法を工夫して補うようにしましょう。
例えば、調理に時間がかかるメニューは、開業後に人手不足が解消されるまでスタートさせないといったような工夫です。
また、開業からしばらく経っても、なかなか人手不足が解消されないという場合は、メニューから注文するスタイルを、思い切ってバイキング形式に変えてみるというのも1つの手です。
もちろん、可能な業態と不可能な業態がありますが、可能であれば、検討してみる価値はあると思います。

 

〇開業時の人手不足を補う方法②セルフサービスを採り入れる

 

飲食店における開業時の人手不足を補う方法には、セルフサービスの導入も挙げられます。
近年は、人材不足を補うため、または人件費を削減するために、水やソフトドリンクだけでなく、アルコールメニューのセルフサービスを導入する飲食店も増加しています。
主にビアガーデン、カジュアルバーといった業態でよく見られますね。
また、セルフサービスは、さまざまな業態、さまざまな形で導入することができるため、必ず検討しましょう。
セルフレジの導入なども、セルフサービスの一環ですね。

 

〇開業時の人手不足を補う方法③レイアウトを変更する

 

レイアウトを変更するというのも、開業時の人手不足を補う方法の1つです。
つまり、少ない人手でも経営が回るようなレイアウトにするということです。
例えば、カウンターの後ろにテーブルをいくつか置くようなレイアウトの場合、人手不足が解消されるまで、テーブルは撤去しておきましょう。
もちろん、店内に入れる客数は減ってしまうかもしれませんが、カウンターのみのレイアウトである場合、キッチンスタッフがホールスタッフを兼ねるのが容易になります。
また、人手不足のまま来客数を増やそうとすると、料理やサービスの質が落ちる原因になり、結果的にリピーターは増加しないでしょう。

 

〇開業時の人手が不足している場合、募集条件の見直しも重要

 

飲食店開業時の人手不足は、上記のような方法で補うことができますが、もちろんこれらと並行して、人材募集は継続する必要があります。
また、開業後の人材募集をする際は、なぜ開業時に人材が集まらなかったのかを分析し、内容を見直すことも重要です。
見直すべきポイントには、時給や勤務時間、交通費の有無や必要資格、仕事内容などが挙げられます。
例えば、同じエリアの飲食店と比べて、時給が明らかに安かったり、勤務時間の融通が利かなかったりする場合、なかなか人材は集まりません。
そして、仕事内容に関しては、できるだけ具体的に記載するようにしましょう。
キッチンスタッフが調理、ホールスタッフがオーダー取りや料理の提供を行うということは、誰もが想像できることですが、応募する方が知りたいのは、それよりもっと先のことです。
例えば、「キッチンスタッフがホールスタッフの仕事をすることはあるのか」、「ホールスタッフが調理をすることはあるのか」などについて詳しく記載すれば、比較的人材は集まりやすくなると言えます。

 

〇まとめ

 

ここまで、開業時の人手不足を補う方法を中心に解説してきました。
開業時、人材が思いの他集まらないということなると、計算が一気に狂います。
また、開業直後は、猫の手も借りたくなるほど忙しくなることも多いため、1つでも多く、人手不足を補う方法を知っておくべきでしょう。
もっと言えば、開業時に人材が集まらないということを防ぐために、募集条件は何度も見直して作成することをおすすめします。