雨が多い立地で開業する場合の戦略

2019年09月27日

雨降り

雨が降ると、客足には少なからず影響が出るものです。
したがって、雨がよく降る立地で飲食店を開業する方は、より多くの戦略を把握しておき、少しでも客足を減らさないように工夫すべきだと言えます。
今回は、具体的にどんな戦略があるのかについて解説します。

 

〇雨が多い立地で開業する場合の戦略①傘立てについて

 

雨が降ったとき、多くの飲食店は傘立てを用意します。
ただ、店舗の外に無造作に設置されているだけの傘立ては、あまりおすすめできません。
なぜかと言うと、店舗の外に傘立てを置いてしまうと、来客が別の来客に傘を持って帰られる可能性があるためです。
1度そのような経験をした来客は、雨の日になかなか訪れてくれなくなります。
したがって、できれば傘立てではなく、傘袋が装着できる機械を用意し、各々の席まで傘を持って行ってもらうような形式にすることをおすすめします。

 

〇雨が多い立地で開業する場合の戦略②入口付近の床について

 

雨が降ると、床が濡れて滑りやすくなります。
そのため、入口付近の床にある程度の工夫をしないと、来客が転倒してしまうおそれがあります。
したがって、雨の日には、入口付近にいつもより雨を吸収できるマットを敷くようにしましょう。
また、雨をしっかり吸収できるマットを敷いていたとしても、長い間雨が降り続いたり、大雨が降ったりしている場合、マットが水浸しになり、入口からすぐのところも滑りやすくなります。
その場合は、定期的にマットを絞ったり、床の雨を拭き取ったりすることも忘れてはいけません。

 

〇雨が多い立地で開業する場合の戦略③グッズについて

 

雨が多い立地で開業するなら、雨が降ったときに来客に手渡すグッズに関する戦略も把握しておきましょう。
雨の日に渡すと喜ばれるグッズと言えば、なんといってもタオルです。
足元、バッグなどの雨水を拭き取るためのタオルを、雨の日には常備しておきましょう。
オーダーの際に、おしぼりと一緒にさりげなく手渡すことができれば、“雨の日に訪れたいお店”という印象を持ってもらいやすくなります。

 

〇雨が多い立地で開業する場合の戦略④サービスについて

 

雨が多い立地で実践すべき戦略には、メニューに関するサービスも挙げられます。
例えば、雨の日はトッピングを1つサービスしたり、ランチメニューを値引きしたりといったサービスが考えられます。
このようなメニューに関するサービスを続けていれば、必ずリピーター作りに繋がります。
逆に、雨の日にいつも通りのサービスが受けられないと、来客の「また来店しよう」というモチベーションを大きく下げることになるため、注意してください。

 

〇雨が多い立地で開業する場合の戦略⑤サービスの宣伝方法について

 

先ほど解説した、トッピング追加や割引といったサービスは、事前に宣伝しておくことも重要です。
そうすれば、実際訪れた方だけでなく、広告を見た方も、「雨の日にサービスをしているから行ってみよう」という気になってくれるでしょう。
近年は、TwitterやFacebookなどのSNSを使って、そのような宣伝を行う飲食店も増えていますが、おすすめなのはLineです。
Lineで飲食店の公式アカウントを作成し、友達登録をしてもらうことで、定期的にサービス情報を配信することができます。
もちろん、Lineの友達登録をしてもらうには、そのアカウント自体を宣伝する必要があるため、店頭の看板などを使った宣伝をすることも重要です。

 

〇まとめ

 

ここまで、雨がよく降る立地で飲食店を開業する場合に、知っておきたい戦略について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
雨がよく降る立地の場合、年間の1/3近くが雨になることもあり、梅雨時期になると、どのような立地でも長期間雨が降り続くことになります。
つまり、これから飲食店を経営するのであれば、どんな方でも雨の日の戦略を知っておいて損はないということです。