脱サラ開業をする方によくあるミスとは?

2019年10月07日

脱サラ

飲食業界には、しっかり飲食店で経験を積んで、満を持して独立する方もいれば、脱サラをして、すぐに飲食店を開業するという方もいます。
ただ、飲食店の脱サラ開業は決して簡単な選択肢ではなく、多くの方が同じようなミスをする傾向にあります。
今回は、そんな脱サラ開業をする方によくあるミスについて解説します。

 

〇そもそも脱サラって何?

 

そもそも脱サラとは、サラリーマンを脱すること、つまり会社を辞めることを言います。
ただ、単に会社を辞めるだけでは、脱サラをしたことにはなりません。
会社を辞めて、新しい会社を興したり、資格を取得して店舗を開業したりすることで、初めて脱サラをしたことになります。

 

〇脱サラ開業をする方によくあるミス①相談できる人がいない

 

飲食店の脱サラ開業をする方によくあるミスとして、まず“相談できる人がいない”ということが挙げられます。
脱サラをすれば、当然会社からは離れることになるため、必然的に相談できる人は少なくなります。
したがって、脱サラ開業を目指すのであれば、会社を辞める前に、近くに飲食業界に詳しい方で、相談できる方がいるかどうかを確認しておきましょう。

 

〇脱サラ開業をする方によくあるミス②設備に資金を投入しすぎる

 

飲食店の脱サラ開業をする方によくあるミスには、“設備に資金を投入しすぎる”ということも挙げられます。
なぜかと言うと、脱サラ開業をした方は、「絶対に成功したい」という気持ちが強すぎるあまり、本来料理の味で勝負しなければいけないところを、見た目から入ってしまいやすくなるためです。
もちろん、飲食店の経営を成功させるのであれば、見た目にこだわることも大事です。
ただ、脱サラ開業でよく利用される居抜き店舗などにおいて、設備費用がかかりすぎてしまうと、居抜き店舗の魅力が半減してしまうため、注意しましょう。

 

〇脱サラ開業をする方によくあるミス③自分本位になってしまう

 

“自分本位になってしまう”ということも、脱サラ開業をする方によくあるミスの1つです。
例えば、“銀座の中央通りで立ち飲み屋を開業する”、“下町の住宅街で高級イタリアンを開業する”といったように、どう考えてもミスマッチにも関わらず、自身が「この店舗を出したい」ということしか考えずに開業してしまうようなケースです。
趣味として飲食店を開業するのであれば、そのような戦略も面白いかもしれませんが、飲食店の売上で生活していこうと考えるのであれば、利益を最優先にしなければいけません。

 

〇脱サラ開業をする方によくあるミス④料理に没頭しすぎる

 

“料理に没頭しすぎる”というのも、飲食店の脱サラ開業をする方によくあるミスと言えます。
先ほど、飲食店を開業するのであれば、料理の味で勝負しなければいけないという話をしましたね。
もちろんそれは事実なのですが、料理に没頭しすぎると、また新たな弊害が生まれてしまうことも事実です。
脱サラ開業をする場合、それほど人件費を掛けられないケースが多いこともあり、最初は経営者自身が多くの業務を担当することになります。
つまり、料理にばかり時間を費やしていると、発注に無駄が生じたり、接客がおざなりになったり、従業員の教育が十分にできなかったりしてしまうということです。

 

〇脱サラ開業をする方によくあるミス⑤宣伝の意識が低い

 

脱サラ開業をする方によくあるミスには、“宣伝の意識が低い”ということも挙げられます。
これは非常に多いミスの1つであり、脱サラ開業する方の多くは、「1度食べにきてもらえれば、絶対に流行る」と考えます。
確かに、料理の味が良ければ、リピーターが増える可能性は高くなりますが、開業したばかりの飲食店は、その“1度食べに来てもらう”までのハードルが非常に高く、宣伝についても意識しておかなければ、その考えは“たられば”に終わってしまうでしょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店を脱サラ開業する方によくあるミスについて解説しましたが、いかがでしたか?
組織の一員としての安定を捨て、飲食業界に飛び込むということは、とても勇気のいることであり、ある程度失敗のリスクが伴うことでもあります。
したがって、脱サラをする前の段階で、どれだけ開業における知識を得ることができるかが、成功へのポイントとなるでしょう。