飲食店におけるキャッシュレス導入の利点

2019年10月14日

キャッシュレス

世界的に見ると、日本はまだまだ“キャッシュレス後進国”だと言われていますが、近年は多くの飲食店が導入し始めています。
では、飲食店におけるキャッシュレス導入には、一体どんな利点があるのでしょうか?
また、キャッシュレス導入に踏み切れない飲食店は、一体どんなことがネックになっているのでしょうか?

 

〇飲食店におけるキャッシュレス導入の利点①人件費が削減できる

 

飲食店におけるキャッシュレス導入の利点として、まず“人件費が削減できる”ということが挙げられます。
飲食店にとって、レジ内の現金残高を確認するという作業は、とても手間と時間のかかる作業の1つです。
ただ、キャッシュレスを導入すれば、レジ内における現金の流動性は下がり、必然的に現金残高の確認にかかる時間、手間は少なくなります。
また、現金残高の確認にかかる時間が短くなれば、1日数十分相当の時給を削減することができます。
もちろん、人件費を削減できるだけでなく、現金残高確認に費やしていた時間を、これまで手の回らなかったさまざまな業務に費やすことも可能です。

 

〇飲食店におけるキャッシュレス導入の利点②スタッフの負担を減らせる

 

飲食店におけるキャッシュレス導入には、“スタッフの負担を減らせる”という利点もあります。
先ほど解説した現金残高の確認にしてもそうですし、決済するときも、スタッフが常備する決済用端末を使用すれば、わざわざレジのある場所まで歩く必要はありません。
もちろん、金銭の受け取りミスや返金ミスも発生しないため、キャッシュレスはスタッフの身体的負担だけでなく、精神的負担も減らせるシステムだと言えます。

 

〇飲食店におけるキャッシュレス導入の利点③顧客情報を管理しやすくなる

 

“顧客情報を管理しやすくなる”ということも、飲食店におけるキャッシュレス導入の利点と言えます。
現金での支払いの場合、どんな年齢層で、どんな趣味嗜好の方が消費したのかという情報は集めづらいですが、キャッシュレスの場合、ユーザーの年齢や、趣味嗜好などの情報を電子データとして集積できるため、管理がとてもしやすいです。
また、そのデータを参考にすれば、今どんな商品が好評なのかといったことがわかり、店舗や商品の改善に繋げられます。

 

〇飲食店がキャッシュレス導入に踏み切る際、ネックになること

 

飲食店の中には、キャッシュレスを導入したいにも関わらず、なかなか踏み切れないというところも多いです。
その理由としては、以下のようなことがネックになっていることが挙げられます。

・手数料が高い
・導入することの利点を感じない
・現場スタッフによる対応が難しい
・導入費用が高い
・現金の方が信用できる
・店舗や施設の伝統、雰囲気にそぐわない など

確かに、小規模の飲食店において、クレジットカードなどのキャッシュレス決済にかかる手数料は大きな支出と言えます。
また、近年はQRコードを利用したキャッシュレス決済サービスも多く登場していますが、これらも実は、クレジットカードとほぼ同等の手数料がかかります。
ただ、“導入の利点を感じない”、“店舗の伝統や雰囲気にそぐわない”という理由だけで、キャッシュレスを導入しないのは、非常にもったいないことだと言えます。
このようなことがネックになっている飲食店は、キャッシュレスというものを肯定する前に、理解しようとしていないことが考えられます。
“食わず嫌い”のようなものですね。
今回解説したような利点を知れば、このような食わず嫌いの飲食店でも、キャッシュレス導入を検討してもらえるでしょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店におけるキャッシュレス導入の利点、導入の際にネックになることについて解説しました。
冒頭でも触れた通り、近年少しずつ浸透してきているとはいえ、世界的に見ると日本のキャッシュレス化はまだまだ進んでいません。
ただ、裏を返せば、飲食店におけるキャッシュレスシステムの導入費用、手数料などに関しては、これから徐々に安くなっていく可能性があると言えます。