湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策

2019年10月17日

匂い対策

寒い時期が過ぎ、春先から少しずつ気温が上がり始めると、湿度が高くなることもあり、どうしても飲食店にカビ臭いニオイが漂うようになります。
したがって、これから飲食店を経営するという方は、湿度が高い時期におけるニオイ対策について、今のうちから知っておくべきだと言えるでしょう。


〇湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策①床のニオイ対策について

 

湿度が高い時期における飲食店のニオイは、主に床の汚れが原因で発生します。
また、床の汚れを取るために水を流すと、床が水分を吸ってしまい、よりカビ臭さが増してしまいます。
したがって、湿度が高い時期は、開店前に水を流すのではなく、閉店後に水を流してブラシで擦りましょう。
そして、開店前には、エアコンを使ってしっかり除湿することをおすすめします。

 

〇湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策②エアコンのニオイ対策について

 

エアコンの内側の汚れも、飲食店のニオイの大きな原因になります。
特に湿度が高い時期は、カビやニオイの温床になると言っても過言ではありません。
そのため、エアコンの中の熱交換器、フィルターが目詰まりしていないかは、こまめにチェックすることをおすすめします。
ただ、飲食店におけるエアコンの清掃は決して簡単ではないため、目詰まりしていることが判明した場合は、すぐ業者に依頼するようにしましょう。
専門業者に清掃を依頼する場合は、もちろんコストがかかりますが、目詰まりしている汚れを取ることができれば、エアコンの効きは良くなりますし、フィンの熱交換率も上がります。
したがって、今後の電気代が安くなることを考えると、業者に依頼することは、決してもったいないことではないと言えます。

 

〇湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策③厨房の側溝、排水管のニオイ対策について

 

厨房にある側溝は、水を流すための設備であり、湿度が高い時期になると、雑菌が著しく増加し、強いニオイを発します。
また、側溝と繋がっている排水管もまた、同じように強烈なカビ臭さを発することがあります。
したがって、湿度が高い時期の閉店後には、薬剤と水を多く使用して、可能であれば毎日掃除するようにしましょう。

 

〇湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策④トイレのニオイ対策について

 

ニオイが気になる設備と言えば、なんと言ってもトイレですよね。
湿度が高い時期にトイレの壁や床を掃除する際は、家庭用の薬剤ではなく、化学薬品系やバクテリア系の業務用薬剤を使用し、しっかりニオイの元を根絶させましょう。
また、便器の中に堆積する尿石も、湿度が高い時期には強烈なニオイを発することがあります。
したがって、便器を掃除する場合は、便器専用のクリーナー(薬剤)を何時間も付着させておき、その後水で洗い流すようにしましょう。

 

〇湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策⑤食器のニオイ対策について

 

湿度が高い時期には、飲食店が使用するコップや皿などの食器からも、カビ臭いニオイが発生することがあります。
特に、コップは直接口をつけるものであり、来客がカビ臭さを感じてしまったら、せっかく料理が台無しになります。
そのため、食器を洗う際は、通常の食器用洗剤で洗うだけでなく、塩酸系の洗剤でも洗うようにし、しっかり乾かすことを徹底しましょう。
また、お箸やフォーク、スプーンなどのカトラリーも、同様に来客が直接口をつけるものであるため、丁寧な洗浄と乾燥を心掛けてください。
お箸に関しては、湿度が高い時期のみ割り箸を導入するというのもアリでしょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、湿度が高い時期における飲食店のニオイ対策について解説してきました。
入口のドアを開けた時点でカビ臭さを感じてしまうと、来客は食欲を失うかもしれませんし、今後リピートしてくれなくなる可能性もあります。
また、飲食店のニオイに慣れている経営者と、慣れていない来客では、ニオイの感じ方が違うため、湿度が高い時期は入念な清掃や洗浄を行わなければいけません。