開店当日に飲食店がすべきことについて

2019年10月18日

開店

物件探しや人材募集、メニュー作りや広告宣伝などの作業を経て、飲食店は開店当日を迎えることになります。
では、開店当日に飲食店がすべきことには、具体的にどんなことが挙げられるでしょうか?
これから飲食店の経営者となる方は、スタートで躓いてしまわないよう、ぜひ参考にしてください。

 

〇“開店当日”の定義

 

飲食店において、開店当日とされる日は2つあります。
“プレオープン”をする日と、“グランドオープン”をする日の2つです。
プレオープンとは、いわゆる“試験的な開店営業”であり、主に飲食店経営者の家族や親戚、友人などを招待して、少しリーズナブルな価格で料理を提供するものです。
一般的には、グランドオープンの前日、あるいは2日前に実施されるものであり、場合によっては、広告宣伝も兼ねて、マスコミ関係者などを招待することもあります。
一方、グランドオープンとは、“正式な新規開店”のことを指しています。
内装や外装、設備や従業員など、すべてが新しい本当の開店だということですね。
正式な開店のため、もちろん一般の方も来店します。
つまり、今回解説する“開店当日に飲食店がすべきこと”とは、“プレオープン当日、グランドオープン当日に飲食店がすべきこと”だということです。

 

〇開店当日に飲食店がすべきこと①プレオープンの場合

 

飲食店にとってプレオープンは、当日までにしっかり準備してきたことを試せる場です。
そのため、身内や友人などを招待して行うものであるからといって、“ある程度のミスは仕方ない”というような気持ちを持っていてはいけません。
ただ、その飲食店が初めて稼働する日であるため、実際はさまざまなミスや不具合が生じるでしょう。
そのため、招待する方には、あらかじめ迷惑をかけるかもしれない旨を伝えた上で、好きに食べて飲んでもらえる環境を提供するべきです。
また、プレオープン当日に浮き彫りになった問題や不具合は、必ずその場でメモしておき、グランドオープンまでには修正しておく必要があります。

 

〇開店当日に飲食店がすべきこと②グランドオープンの場合

 

先ほども解説したように、グランドオープン当日は、その飲食店が正式に新規開店する日になります。
これからリピーターになってもらえる可能性がある方も来店しますし、料金も正規のものを受けとることになります。
そのため、グランドオープン当日は、価格に見合ったサービスや料理を提供することに尽力しなければいけません。
また、通常はグランドオープン記念として、料理を一品サービスしたり、会計の後に記念品のようなものを手渡したりします。

 

〇友人や知人が多い経営者は、別に招待日を設けよう

 

身内や友人、知人が多く、すべての方をプレオープンに招待できないという場合は、本当の身内と呼べる方だけをプレオープンに招待しましょう。
そして、プレオープンに招待できなかった方については、グランドオープンとはまた別に招待日を設け、その日に集まってもらうことをおすすめします。
また、このような招待日に心掛けるべきなのは、できる限り友人、知人の方と旧交を温めることです。
そのために、当日までに作り置きしておいた料理を提供し、立食またはセルフで楽しんでもらうという方法を実践するのもアリでしょう。
もちろん、明らかに店内に入りきらない人数に招待状を出してしまわないようにも、注意する必要があります。

 

〇まとめ

 

ここまで、開店当日に飲食店がすべきことについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
開店当日とは、プレオープン当日、グランドオープン当日のことを指し、飲食店はこれら2つの日において、それぞれ異なる工夫や努力をする必要があります。
また、飲食店の中には、プレオープンを実施せずにグランドオープンに踏み切るところもありますが、開店前に問題点を見つけにくくなるという意味では、あまりおすすめできません。