飲食店の店舗移転がもたらすメリット

2019年10月29日

移転

飲食店を経営していると、さまざまな場面で店舗移転を検討することがあります。
なぜかと言うと、飲食店が店舗を移転させることによって、メリットが生まれる場面というものがいくつか存在するためです。
では、飲食店の店舗移転がもたらすメリットには、具体的にどんなことが挙げられるのでしょうか?


〇飲食店の店舗移転がもたらすメリット①売上アップに繋がる

 

飲食店の店舗移転がもたらす代表的なメリットに、売上アップが挙げられます。
例えば、人気メニューがあり、固定客もある程度付いているものの、それほど売上が伸びていない飲食店があるとします。
この場合、通行量がもっと多いエリアに移転すれば、ランチ営業、ディナー営業の時間延長を検討でき、売上はアップさせられる可能性があります。
もちろん、飲食店の視認性を上げるための工夫(看板や広告の改善など)をすることも、売上アップに繋がる可能性がありますが、資金力やオーナーの体力がある飲食店であれば、店舗を移転させるのが一番手っ取り早いと言えます。

 

〇飲食店の店舗移転がもたらすメリット②流行に乗れる

 

飲食店の店舗移転がもたらすメリットには、流行に乗れるということも挙げられます。
例えば、近年は飲食店業界の中でも、焼鳥や串揚げなどの業種が非常に元気です。
ただ、現在の立地でそのような流行に乗ろうと思っても、あまりにも業種が異なる場合、大がかりな改装が必要になるため、一次店舗を閉店しなければいけない可能性が出てきます。
そうなると、閉店中は収入がゼロになってしまうため、店舗移転の方が効率的だと言えます。
店舗移転であれば、新しい店舗の開業準備を進めている間、現店舗はそのまま営業できるため、収入が途絶えることはありません。
新店舗の開業準備を進めている間は、2つの物件を借りている状態となるため、一定期間、賃料の二重払いが発生することはデメリットと言えますが、資金に余裕がある飲食店は、このような選択肢も選べるのです。

 

〇飲食店の店舗移転がもたらすメリット③事業を拡大できる

 

事業を拡大できるということも、飲食店の店舗移転がもたらす大きなメリットだと言えます。
例えば、ランチタイムやディナータイムのピークにおいて、店内に来客が入りきれないことがあったり、忘年会シーズンなどに予約が殺到し、断りの電話を入れる機会が増えたりすることは、事業拡大のための店舗移転をするサインだと言えます。
店舗を移転せず、現在の立地でもっと広いスペースを確保するという選択肢もありますが、それでは確保できるスペースは限られますし、多くのスタッフを雇用しても、配置するのが難しくなってしまいます。

 

〇飲食店の店舗移転がもたらすメリット④経営状況を改善できる

 

飲食店の店舗移転がもたらすメリットには、経営状況を改善できるということも挙げられます。
これは、いわゆる“事業縮小”ですね。
毎月順調に売上目標を達成しているにも関わらず、賃料の高さが経営状況を圧迫し、なかなか黒字が出ないということは、飲食店ではよくあることです。
このような飲食店は、もう少し家賃の安い物件に移転することによって、経営状況を改善し、少しずつ黒字経営ができるようになります。
賃料が高く、規模の大きい物件に移転するのは、そこでしっかり資金に余裕を作った後でも遅くありません。
そのため、事業縮小とは言っても、決してネガティブなものではないということを理解しておきましょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店の店舗移転がもたらすメリットについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
これまで店舗移転という考えがなかったという飲食店は、自店の状況を考慮した上で、移転するかどうかを検討してみましょう。
ただ、解約予告期間や移転費用など、店舗移転にはさまざまなハードルがあるため、思いついたらすぐ行動とはいかない可能性があることも把握しておくべきです。