飲食店が導入すべき“デジタルサイネージ”

2019年12月13日

デジタルサイネージ

飲食店を開業する際には、多少コストをかけてでも、導入すべき設備というものがいくつか存在します。
その1つが、“デジタルサイネージ”です。
今回は、飲食店が導入すべきデジタルサイネージの概要と、導入することによって得られる効果などについて、実例を交えながら解説したいと思います。


○飲食店が導入すべき“デジタルサイネージ”の概要

 

デジタルサイネージとは、屋外や店頭などに電子的な表示機器を設置し、それによって情報を発信するメディアのことを言います。
私たちの身近なところでは、駅や自動販売機などで採用されており、“電子看板”や“デジタルコンテンツ配信システム”などとも呼ばれています。
これまでは、導入費用が高かったため、大企業の宣伝方法という風に認識されてきましたが、近年はリーズナブルな価格でレンタルできるものも続々と登場しており、飲食店でもデジタルサイネージを導入するところが増加しています。
では、飲食店がデジタルサイネージを導入することで、具体的にどのような効果を得られるのでしょうか?
実例を交えて解説していきましょう。

 

○飲食店のデジタルサイネージ導入による効果

 

①2階にある某カフェの場合
テナントビルの2階にある某カフェは、繁華街にあり、時間によっては満席になっていましたが、ピークが過ぎると一気に空席だらけになるという悩みを抱えていました。
ただ、店頭に横約50cm、縦約95cmの大型ディスプレイを設置し、店内の様子を流したことで、これまで2階まで様子を見に来なかった方が、ピークを過ぎたことを確認して来店してくれるようになったと言います。

 

②3階にある某バーの場合
テナントビルの3階で営業する某バーは、綺麗な夜景とオープンな雰囲気が魅力でしたが、初見の方が入りづらいビルの雰囲気が原因で、なかなかその魅力を伝えられずにいました。
ただ、デジタルサイネージを導入し、店舗から見える夜景をビルの入口で流したことにより、新規の来客が20%も増加したと言います。

 

③某高級イタリアンの場合
某高級イタリアンでは、明らかに高級そうな外観から、なかなか新規の来客を獲得できずにいました。
ただ、デジタルサイネージを使用して、実際シェフが調理をしている映像を、“ライブ中継”のような形で流したところ、それに興味を示したカップルやOLの来客が増えたと言います。

参考:https://misesapo.jp/archives/1683

 

○飲食店がデジタルサイネージを導入するための費用は?

 

飲食店がデジタルサイネージを導入するためには、主に以下のような設備が必要になります。
費用とあわせてご覧ください。

 

・ディスプレイ(6~80万円前後)
・設置什器(2~15万円前後)
・再生機器(USBメモリ、スティックPC、STB、ドングルなど)(1,000~10万円程度)
・コンテンツ(依頼内容による)

 

飲食店がデジタルサイネージを導入するにあたって、もっとも重視しなければいけないのは、コンテンツです。
どれほど大きなディスプレイを設置しても、どれだけ最先端の機能を持つ機器を導入しても、流すコンテンツがつまらないものであれば、来客の行動を促すのは難しいでしょう。
そのため、コンテンツの製作には、時間とコストを惜しまないようにしましょう。
また、飲食店がデジタルサイネージを導入する場合は、毎月以下のような費用もかかります。

 

・マネジメントシステム(月8,000~2万円程度/端末ごと)

・電気代(月3,000~2万円程度)(機材の種類や台数による)

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店がデジタルサイネージを導入することによって得られる効果、費用などについて解説してきました。
飲食店では、看板やタペストリーなど、さまざまなアイテムを駆使して集客に繋げる必要がありますが、新たなアイディアを模索しているという方は、ぜひデジタルサイネージの導入を検討しましょう。
きっと、これまでのアイテムでは得られなかった良い効果を得られると思います。