値引きを頻繁にやるべきではない理由

2019年12月31日

値引き

飲食店における効果的なサービスの1つに、“値引き”が挙げられます。
飲食店のオーナーの中には、値引きをすればするほど人気を獲得できると考えている方もいるかもしれませんが、実際はそうでもありません。
では、値引きを頻繁にやるべきではない理由には、どんなことが挙げられるのでしょうか?

 

〇値引きを頻繁にやるべきではない理由とは?

 

飲食店において、値引きを頻繁にやるべきではない理由とは、ずばり“飽きられてしまうため”です。
例えば、極端な話、飲食店において、毎日何かしらの値引きサービスを行うとします。
このような形にしてしまうと、「値引きをしてくれる店」ではなく、「安い店」という印象になってしまい、値引きに新鮮味がなく、すぐ飽きられてしまうことが予想されます。
また、値引きに魅力を感じない方が徐々に増えていくことで、値引きを実施し始めた当初よりも、飲食店は利益を上げられなくなってしまいます。

 

〇飲食店はどれくらいの頻度で値引きをするべき?

 

飲食店において、値引きを頻繁にやるべきではない理由についてわかっていただいたところで、次はどれくらいの頻度で実施すべきなのかを考えてみましょう。
まず、週1回値引きを行うケースを考えてみます。
週1回だけ値引きを行う場合、その日の売り上げはとても多くなることが予想されます。
ただ、これを続けていると、1週間トータルで見たときに、値引きを行っていない場合と、ほとんど売り上げが変わらなくなる場合があります。
なぜかと言うと、多くの来客が値引き日に集中してしまい、他の曜日に訪れる来客が減少してしまう可能性があるためです。
では、月1回値引きを行うケースはどうでしょうか?
月1回であれば、顧客に飽きられる可能性も低く、その日の売り上げは確実にアップさせられるでしょう。
ただ、全体の売り上げに対する寄与額は低く、戦略としてはあまり効果的ではないと言えます。
つまり、飲食店の値引きは、上記のような理由から、“週1回未満月1回以上”の頻度で行うべきだということです。

 

〇定期的に実施しないこともポイント

 

何度も言うように、飲食店の値引きは、飽きられてしまうという理由から、頻繁に行うべきではありません。
また、週1回未満月1回以上の頻度で行うべきだという話もしましたが、もし実践するのであれば、“定期的に実施しない”ということも心掛けましょう。
不定期での値引きであれば、よりプレミア感は出ますし、来客が特定の曜日だけに集中することもなくなります。
また、値引き日であることを事前に通知しないことで、「今日は値引き日かもしれない」と考えて訪れてくれる来客が増えるかもしれません。

 

〇もっとも値引きを実施すべき時期は?

 

年間の利益をアップさせることを目的とするならば、“売り上げが落ち込む月”のみ値引きをするという戦略もアリだと思います。
例えば、いわゆる“ニッパチ”と呼ばれる2月、8月ですね。
この時期に値引きを行えば、低下する売り上げはカバーできますし、年間の売り上げアップにも繋がります。

 

〇値引き内容はインパクトの大きいものにしよう

 

値引きを行ってくれる飲食店とはいえ、その内容がインパクトに欠けるものであれば、なかなか来客の頭には残りません。
そのため、値引き内容は、“一度訪れたら忘れない”というくらい、インパクトのあるものにしなければいけません。
もしくは、インパクトのある値引きからわずかな値引きまで、さまざまなパターンを実践することで、来客を飽きさせないことに繋げましょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店が値引きを頻繁にやるべきではない理由について解説してきました。
頻繁な値引きは、オープン当初に来客を増やす方法として、とても効果的です。
ただ、ずっと同じ値引き内容では、徐々に飽きられてしまいますし、しっかり他店との差別化を図らなければ、固定客をごっそり持っていかれることも考えられるため、注意が必要です。