飲食店における来客の“ステージ”とは
2020年01月07日
飲食店に訪れる来客には、“ステージ”というものが存在します。
ステージが高い来客がたくさん訪れる飲食店ほど、繁盛しているということになるため、飲食店はステージを上げるための工夫をしなければいけません。
今回は、これらの点について具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
〇飲食店における来客の“ステージ”
飲食店における来客のステージは、主に以下の6つに分類されます。
① 潜在顧客
まだ来店していない、これから訪れる来客のことを言います。
② 新規顧客
初めて来店する来客のことを言います。
③ 再来店顧客
来店するのが2度目、3度目の来客のことを言います。
④ リピート顧客
定期的ではないが、何度も来店している来客のことを言います。
⑤ 常連客
定期的に訪れる来客のことを言います。
⑥ ファン
定期的に訪れるだけでなく、友人などに飲食店を紹介してくれる来客のことを言います。
〇飲食店における来客のステージを上げるための工夫①潜在顧客~新規顧客
潜在顧客を新規顧客にするためには、基本的な宣伝広告を徹底することが大切です。
例えば、店頭や最寄り駅などで、通勤ラッシュや帰宅ラッシュの時間を狙って、ビラ配りをするのは効果的でしょう。
また、その際に配るビラには、来店時の特典を付けることを忘れてはいけません。
〇飲食店における来客のステージを上げるための工夫②新規顧客~再来店顧客
飲食店における新規顧客が再来店顧客となる可能性は、40%前後だと言われています。
逆に言えば、新規顧客の約60%は、再来店してくれないということになります。
そのため、ここで再来店顧客を獲得するには、“2度目の来店時にのみ使用できるクーポン”を配布するなどの工夫をしなければいけません。
〇飲食店における来客のステージを上げるための工夫③再来店顧客~リピート顧客
再来店顧客をリピート顧客にするためには、“ポイントカード”の作成が必要不可欠です。
訪れるたびにポイントが貯まり、それを特典と交換できるような仕組みを作れば、ある程度のリピート顧客は獲得できるでしょう。
また、月に訪れる回数が多いほど、割引金額が安くなるクーポンなどの配布も効果的です。
〇飲食店における来客のステージを上げるための工夫④リピート顧客~常連客
リピート顧客を常連客にするためには、その来客を可能な限り“特別扱い”する必要があります。
来客に優先順位を付けるのはあまり良くありませんが、「特別扱いをされている」と感じるリピート顧客が、常連客になりやすいのは事実です。
具体的には、名前を覚えて積極的にコミュニケーションを取ったり、その来客が求めるメニューを作成・提供したりする方法があります。
〇飲食店における来客のステージを上げるための工夫⑤常連客~ファン
常連客を獲得するだけでは、ある程度のところで売り上げの伸びがストップしてしまいます。
売り上げを伸ばし続けたいのであれば、やはり身内に飲食店のことを勧めてくれるファンを多く獲得しなければいけません。
常連客をファンにする具体的な方法としては、飲食店が開催するイベントなどに常連客を招待するという方法が挙げられます。
また、イベントに常連客の家族や友人も参加できるようにしておけば、そこから一気に新規顧客を獲得できる可能性がアップします。
ただ、何人でも身内を招待できるようにすると、飲食店が赤字になってしまうため、その点だけは注意してください。
〇まとめ
ここまで、飲食店における来客のステージと、ステージを上げるための工夫について解説してきましたが、いかがでしたか?
飲食店の中には、「常連客を獲得できればOK」と、常連客をゴールのように考えているところもあるかもしれませんが、それは間違いです。
今後さらなる事業拡大などを目指しているのであれば、もう1つ上のステージであるファンをたくさん獲得しなければいけません。