ターゲットを絞って飲食店を繁盛させよう

2020年01月24日

飲食店

飲食店を繁盛させるには、ターゲットを絞る必要があります。
なぜなら、学生やファミリーなど、あらゆる層に対応しようと考えると、結果的に全体的な集客数が少なくなる可能性が高いためです。
ここからは、ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法について、詳しく解説していきます。


○ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法①売れ筋のメニューに特化する

 

ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法の1つに、“売れ筋のメニューに特化する”という方法があります。
つまり、売れているメニューのフレーバーを増やしたり、価格を下げたりすることで、そのメニューを求める方にターゲットを絞るという方法ですね。
この方法を実践するには、まず自店における売れ筋メニューを明確にし、逆に人気のないメニューの削減を行います。
飲食店において、たまに注文されるメニューを作るために、売れ筋メニューを多く提供できなくなることは、とてももったいないことです。
ちなみに、40種類前後のメニューを提供している某居酒屋において、毎月の売上を詳しく見てみると、8個のメニューだけで売上の9割近くを上げていることがわかったというケースもあります。

 

○ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法②早いサイクルでメニューを入れ替える

 

ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法には、“早いサイクルでメニューを入れ替える”という方法もあります。
ファッションにトレンドがあるように、料理にもトレンドがあります。
そのため、トレンドに敏感な方にターゲットを絞るため、メニューを早いサイクルで入れ替えるということは、飲食店の繁盛だけでなく、新規顧客の獲得にも繋がるのです。
もちろん、圧倒的な売れ筋メニューがある場合、それだけは残したままにしても構いません。
圧倒的に人気のメニューと、トレンドに対応したメニューを兼ね備えることができれば、飲食店にとって大きな“2本の矢”が完成することになります。

 

○ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法③メニューを厳選して原価を下げる

 

ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法には、“メニューを厳選して原価を下げる”という方法もあります。
これは、正確に言うと、“飲食店を繁盛させる方法”ではなく、“飲食店の純利益を増やす方法”ですね。
具体的には、人気のメニューをいくつか厳選して残し、人気のないメニューを削減して、仕入れにおける原価を下げることにより、純利益を増やすという方法ですね。
人気のメニューを求める方にターゲットを絞るという意味では、①の方法と少し似ていますが、理論的にはまったく異なります。
例えば、少ないメニュー数で勝負する牛丼屋などの業態は、この理論が利益率に直結しています。

 

○ターゲットを絞れば飲食店の回転率も上がる

 

上記のような方法でターゲットを絞れば、飲食店の回転率も上がります。
特に、売れ筋メニューに特化する方法であれば、調理するメニューは限られていますし、フレーバーを増やしたとしても、多少調理工程を変えるだけで、すぐメニューが提供できます。
回転率が上がれば、これまでよりも多くの来客が訪れる可能性が高くなり、必然的にこれまでよりも繁盛します。
それに加え、券売機を採り入れるなど、さらに回転率アップの工夫をすれば、たとえ規模の小さい飲食店であっても、大型店舗に負けない繁盛店になれるでしょう。

 

○まとめ

 

ここまで、ターゲットを絞って飲食店を繁盛させる方法について解説してきました。
飲食店の中には、多くのメニューを提供することで、さまざまなニーズに対応しようと考えるところもあります。
もちろん、それも戦略の1つであり、固定客が付いてくれば、そのスタンスの飲食店はとても繁盛するでしょう。
ただ、その戦略を続けることで、飲食店において時間やチャンス、利益をロスしてしまう可能性があることは事実です。