飲食店を軌道に乗せるのは“細かい気配り”

2020年01月27日

気配り

飲食店が生き残れるかどうかは、開業直後の忙しい時期を抜けた後、細かい気配りをして、どれだけリピート客を掴めるかにかかっています。
また、この時期の気配りを怠り、そのまま1年も経たずして閉店する店舗は後を絶ちません。
では、具体的にどんな気配りが、飲食店を軌道に乗せるのでしょうか?


○飲食店を軌道に乗せる細かい気配り①来客の要望に応じて席を変える

 

飲食店の中には、客席を仕切ったり、個室を作ったりしているところも多く、すべての席にまんべんなく空調の風を届かせるのは難しいです。
そのため、どうしても暑い席、寒い席が出てきてしまいます。
したがって、来客が訪れて少し経過した後に、空調の強さや室内の温度について尋ねるようにしましょう。
また、その際に来客から要望があれば、空調の強さや温度はそのままにして、別の席を案内することをおすすめします。

 

○飲食店を軌道に乗せる細かい気配り②カバンを置く場所を設ける

 

カウンターのみの狭い飲食店などは特に、カバンを置く場所が来客のストレスになりやすいです。
そのため、足元や椅子の下などに、必ずカバンを置く場所を設けるようにしましょう。
それ以外には、カウンターの後ろの壁にフックを設け、上着と一緒にカバンを掛けられるようにしておくという方法もあります。

 

○飲食店を軌道に乗せる細かい気配り③ブランケットを用意しておく

 

冬場の寒い時期は、空調を稼働させていても寒いと感じる来客がいます。
特に女性の方に多いですね。
また、夏場の冷房が効いた店内を寒いと感じる方もいるため、飲食店はそのようなときに備え、いつでも貸し出せるブランケットを用意しておきましょう。
そして、ブランケットの貸し出しを行っていることに関しては、店内のわかりやすいところに表示しておくことをおすすめします。

 

○飲食店を軌道に乗せる細かい気配り④取り皿を定期的に交換する

 

居酒屋など、1つの取り皿に複数の料理を取ることが予想できる飲食店では、定期的に取り皿を交換するようにしましょう。
そうすれば、来客は常にその料理本来の味を楽しめますし、飲食店側からすれば、もっとも良い状態で料理を味わってもらうことができます。
また、取り皿を交換する際、飲み物や次の料理について案内することで、追加オーダーをしてもらえる可能性もアップします。

 

○飲食店を軌道に乗せる細かい気配り⑤料理の提供が遅くなったときのサービス

 

飲食店における料理の提供は、遅くても20分以内にはしなければいけないと言われています。
ただ、混雑時には、調理に時間がかかったり、オーダーの伝達がうまくいかなかったりして、提供が遅れることもあるでしょう。
そんなときは、まずオーダーから15分前後経過している時点で、まず席に謝罪に行きます。
その後、料理が完成したら、その料理と併せて、小鉢などの料理を1品無償でサービスしましょう。
そうすることで、“料理の提供が遅い飲食店”から、“細かい気配りができる飲食店”にまで、一気にイメージを変えることができます。
もちろん、これは料理の提供が遅れてしまったときだけでなく、オーダーを聞き間違えてしまったとき、料理をこぼしてしまったときなどにも有効な方法です。
逆に、何か迷惑をかけてしまったときに、「今日は半額にします」「ワインを一本無料で提供します」などと過大なサービスをしてしまうと、来客に気を遣わせてしまいますし、なにより今後来店しにくい状況にさせてしまいます。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店を軌道に乗せる細かい気配りについて、具体的に解説してきました。
このような細かい気配りが、飲食店を軌道に乗せ、繁盛店へと押し上げていくのです。
また、飲食店が繁盛したからと言って、細かい気配りを忘れてしまうのは、もっともいけないことです。
つまり、この気配りを継続できる飲食店が、何年も何十年も愛される名店になっていくということです。