飲食店開店時に行うべき害虫対策について

2020年02月04日

害虫対策

飲食店において、大きなイメージダウンに繋がる害虫の発生。
特にゴキブリの発生は、お得意様ですら二度と来なくなってしまう可能性があるほど厄介なものです。
ここからは、飲食店開店時に行うべき“害虫(ゴキブリ)侵入を防ぐための対策”について、具体的に解説していきたいと思います。


○窓を閉める

 

飲食店開店時には、まずできる限り窓を閉め、害虫が店内に入り込んでしまうのを防ぐようにしましょう。
窓が開いていると、食材や腐敗臭に導かれるようにゴキブリは侵入してきます。
また、網戸までしっかり閉めていても、建て付けが悪い場合は隙間から侵入する可能性があるため、その点もしっかりチェックしておきましょう。

 

○換気扇を常に回しておく

 

飲食店開店時には、害虫の侵入を防ぐために、換気扇を常に回しておくことも心掛けましょう。
ゴキブリは、わずか1.5mmの隙間から店内に侵入してくると言われています。
そのため、換気扇を常に回しておかないと、厨房や客席、あるいはトイレからゴキブリが侵入しやすくなります。
常に回しておくのが難しい場合は、目の細かいネットを外構側に設置するようにしましょう。

 

○スリーブの隙間を埋める

 

飲食店開店時には、害虫の侵入を防止するために、スリーブの隙間がないかもチェックしましょう。
スリーブとは、設備配管の貫通孔のために、あらかじめ埋め込んでおく筒状の管をいい、店内と外部を繋いでいます。
具体的には、蛇口やトイレ、シンクやエアコンなど、スリープがある場所を徹底的にチェックし、隙間があればパテを使って埋めましょう。

 

○ひび割れを埋める

 

築年数が経過した物件で飲食店を開店する場合、物件の状態によっては、壁にひび割れが生じているかもしれません。
そのような隙間も、ゴキブリが侵入するのには十分な大きさとなるため、スリーブの隙間と同じように、パテあるいはシリコンを使ってしっかり埋めましょう。
もちろん、天井や床のひび割れに関しても、できる限りチェックしておくことをおすすめします。

 

○配管内に封水を溜める

 

飲食店に侵入する害虫、主にゴキブリは、排水管を侵入ルートとしている場合もあり、その場合は、排水溝から店内に入ってきます。
ただ、害虫や悪臭が入ってこないように、配管内に溜める水(封水)があれば、そのような心配は少なくなるでしょう。
そのため、シンクの雑排水を流すための排水管には、U字やS字のものを使用し、封水が溜まるようにしておきましょう。
自身で取り付ける場合でも、数千円程度しかコストはかかりません。

 

○害虫防止マットを設置する

 

飲食店において、害虫の侵入を防ぐのがもっとも難しいのは、出入口です。
特に開業したての忙しい時期は、出入口をこまめに閉めるのもなかなか難しいでしょう。
ただ、そんなときにぜひ設置していただきたいのが、“害虫防止マット”です。
これは、ゴキブリが嫌がるハーブ系のニオイを発する玄関マットであり、設置するだけでかなりの侵入防止効果が期待できます。
ゴキブリホイホイなどを出入口付近に設置してしまうと、「このお店はゴキブリが出ますよ」と来客に伝えているようなものなので、あまり好ましくありません。
一方、害虫防止マットは、一見普通の玄関マットですし、ハーブ系の香りが来客に大きな不快感を与える可能性も低いと言えます。
ただ、飲食店の業態によっては、そのニオイが合わない場合も考えられるため、1度設置して様子を見てみましょう。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店開業時に行うべき害虫(ゴキブリ)侵入を防ぐための対策について解説しました。
初めて訪れた飲食店でゴキブリが発生した場合、その来客はどうなるでしょうか?
おそらく、二度と訪れなくなるでしょう。
虫嫌いの方であればなおさらです。
そのため、飲食店開業時から、徹底的に害虫の侵入を防ぐための工夫をしなければならないのです。