店舗における新型コロナウイルスへの対策

2020年02月05日

マスク

ここ何日もの間、ニュースは中国から感染が始まった”新型コロナウイルス“の話で持ち切りです。
また、その感染者や死亡者は日に日に増加しており、多くの方に不安と恐怖を与えています。
では、飲食店などの店舗における新型コロナウイルスへの対策には、一体どんなことが挙げられるでしょうか?


○とにかく店内に持ち込まないことが重要

 

店舗は新型コロナウイルスへの対策として、まず店内に持ち込まない努力をしましょう。
例えば、店舗における従業員の健康確認は、毎日必ず行うべきです。
具体的には、出勤前に体調、体温を必ず報告させ、新型コロナウイルスへの感染が疑われる人物がいた場合は、必ず欠勤させるようにしましょう。
ちなみに、毎日流れているニュースでは、発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状を有している場合、感染が疑われるとされています。
また、上記の発熱や呼吸器症状を有する人物との接触歴がある従業員も、出勤させないようにするのが賢明です。

 

○マスクの着用は必須

 

新型コロナウイルスの影響によって、マスクの売り切れが続出しているというニュースも記憶に新しいですが、店舗の従業員は必ずマスクを着用しましょう。
これは、店舗の従業員を守るというよりは、大事な来客をウイルスに感染させないようにするといった意味合いの対策です。
また、通常のマスクでももちろん良いのですが、より感染を防げるフィルターマスクやプラスチック製のマスクを着用すれば、より強固な対策になりますし、店舗の評価もアップするでしょう。

 

○来客にアルコール消毒をしてもらう

 

店舗は新型コロナウイルスへの対策として、従業員にアルコール消毒を徹底させましょう。
もちろん、従業員だけでなく、来客に事情を説明し、アルコール消毒をしてもらうことも忘れてはいけません。
先ほど、店舗の従業員に感染の疑いがある場合、欠勤させるべきだという話をしましたが、当然来客が店内にウイルスを持ち込むことも考えられます。
むしろ、その可能性の方が高いでしょう。
ただ、ニュースで解説されているように、今世間を騒がせている新型コロナウイルスは、アルコールによって死滅させられるとされています。
そのため、来店時に入口や客席でアルコール消毒をしてもらうのは、とても有効な対策だと言えます。
また、従業員はそれと合わせて、ドアノブや客席、便座などのアルコール消毒を一定時間おきに行います。

 

○徹底的な食材の洗浄、加熱調理

 

飲食店などの店舗は、新型コロナウイルスへの対策として、徹底的な食材の洗浄、加熱調理をすることも意識しましょう。
洗浄が不十分な野菜や、十分に火が通っていない肉は、喫食によるウイルス感染のリスクが高くなります。
実際、2012年にコロナウイルスによる“MERS(中東呼吸器症候群)”が発生したときも、野菜の洗浄、動物性食品の加熱調理の徹底が推奨されています。

 

○今後のガイダンスにも注目

 

WHO(世界保健機関)は、“新型コロナウイルスに関する暫定ガイダンス”をリリースしています。
ただ、これはあくまで“暫定”のガイダンスで、非常にシンプルな内容のものであり、今後その内容が変更になる可能性は十分にあります。
そのため、店舗の経営者は今後のガイダンスに注目し、変更や追加の項目があった場合には、迅速にそれに従うようにしなければいけません。
今回のコロナウイルスは新型であるため、まだわからない点も多く、対策が二転三転するのは致し方ないと言えるでしょう。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店などの店舗における、新型コロナウイルスへの対策について解説しました。
新型コロナウイルスによる死亡者は、これまで中国でしか確認されていませんでしたが、先日ついにフィリピンでも確認されました。
これは、日本を含む中国以外の国においても、十分死亡者が出る可能性があることの証明であり、店舗はより対策への意識を強めなければいけません。