インバウンド増加に備えた飲食店経営
2020年02月07日
皆さんは、“インバウンド”という言葉をご存知でしょうか?
インバウンドとは、外国人が日本に訪れる旅行のことをいい、近年は非常にその件数が増加しています。
そのため、経営者の方は、インバウンド増加に備えた飲食店経営を心掛けなければいけません。
詳細を確認してみましょう。
○インバウンド増加に備えるには“多言語化”が有効
インバウンド増加に備えた飲食店経営には、やはり“多言語化”の取り組みが欠かせません。
つまり、外国人の方でも読めるようなメニュー等を作成しなければいけないということです。
では、具体的にどのようなメニューを作ればいいのでしょうか?
○多言語化されたメニュー作成におけるポイント
① 簡単な料理の概要を記載する
インバウンド増加に備えた飲食店の多言語化メニューには、まず簡単な料理の概要を外国語で記載しておきましょう。
また、最低でも英語と中国語は記載しておきたいところですね。
② 見やすい写真を掲載する
多言語化メニューには、外国人の方が見て、どのような料理なのかをイメージしやすく、なおかつ鮮明な写真を掲載するのも効果的です。
③ カテゴリ分けをする
多言語化メニューには、簡単な料理の概要を記載するべきだと解説しましたが、それだけでは外国人の方が、どんな料理なのかを理解できない場合があります。
例えば、日本でしか食べられていない食材が入った料理の場合、そのまま名称を外国語で記載しても、外国人の方はそれが何なのかを理解できませんよね。
そのため、簡単な概要と併せてカテゴリ分けをしておきましょう。
つまり、料理を肉類や魚介類、野菜類といった複数のカテゴリに分けておけば、外国人の方がなんとなくどんな料理なのか理解しやすくなるということです。
④ 食べ方を記載する
インバウンド増加に備える飲食店の多言語化メニューでは、食べ方を外国語で記載するのも忘れてはいけません。
その料理を知らない方が食べ方を間違えると、本来の味を堪能してもらえなくなるためです。
○メニュー以外も多言語化を
インバウンド増加に備える飲食店経営をするのであれば、メニュー以外にも多言語化を採り入れる必要があります。
具体的にどんなものが挙げられるのか見てみましょう。
① 店内の壁
先ほど解説した多言語化メニューは、メニューブックのことを指していますが、よりインバウンド増加への備えを強くしたいのであれば、店内の壁にも多言語化メニューを掲示しておきましょう。
もちろん、店の外にも多言語化メニューを出しておくのは言うまでもありません。
② ウェブサイト
インバウンド増加に備える飲食店経営をするのであれば、飲食店のウェブサイトにも多言語化を採り入れましょう。
ウェブサイトで情報を得て、どこで食事をするか決定する外国人の方は非常に多いです。
また、メニューにはスペースの問題があるため、伝えたいことをすべて伝えるのは難しいですが、ウェブサイトであれば店内でのマナーや注意点なども事前に知らせることができます。
○グーグルマップで多言語対応を伝えるのも効果的
“グーグルマイビジネス”というサービスに登録すれば、飲食店をグーグルマップ上に表示させることができます。
また、場所を表示させられるだけでなく、店舗の詳細情報も併せて掲載することが可能です。
外国人の方の中には、グーグルマップを頼りに来店するという方も多く、調べた際に多言語化されていることがわかるようにしておけば、安心して来店してもらえるでしょう。
○まとめ
ここまで、インバウンド増加に備える飲食店経営について解説してきました。
インバウンド増加に備えるのであれば、この他にも外国語が話せる従業員の雇用や、クレジットカードを始めとするキャッシュレスの導入なども検討しましょう。
これだけの工夫をすれば、今後ますます増加するとされるインバウンドに対応でき、ライバル店と差をつけることができます。