飲食店開業時に知っておくべき近所付き合い
2020年02月10日
飲食店を開業するのであれば、住居を借りるときと同じように、ある程度は近所付き合いもしていかなければいけません。
なぜなら、近所付き合いをすることで、飲食店にとって大きなプラスとなる場合があるためです。
ここからは、飲食店の近所付き合い、近隣トラブルについて解説します。
○町会長には挨拶しておこう
飲食店を開業する場合、近所付き合いの一環として、必ず町会長には挨拶しておきましょう。
例えば東京などの都会であっても、町内会というコミュニティは根強く残り続けていますし、町内会に参加すれば、自店の宣伝にも繋がります。
また、町会長に挨拶し、その後も良好な関係を築くことで、飲食店の業態によっては、会合の際などに利用してもらえるかもしれません。
もちろん、町内会への参加には費用がかかりますが、得られるメリットを考えれば決して無駄な費用ではないでしょう。
○商店会、商店街連合会には挨拶、参加しよう
飲食店を開業するのであれば、近所付き合いの一環として、商店会または商店街連合会への挨拶、参加もするべきです。
加入することを前提に商店会、商店街連合会に挨拶に行けば、そのエリアのさまざまな情報が得られます。
また、商店会でイベントを行う場合、加入していれば参加させてもらえますし、それが自店の顔を売る大きなチャンスにもなります。
ましてや、商店街連合会は複数の商店会で構成されているため、イベントに参加することで、多くの顧客を獲得できる可能性もあります。
つまり、商店会や商店街連合会は、飲食店の経営をサポートしてくれる仲間だということです。
○酒屋さんへの挨拶も忘れずに
飲食店を開業するエリア周辺に酒販店がある場合も、近所付き合いの一環として挨拶しておきましょう。
配達業務を行っているような卸売店でなければ、店舗と業者という関係にはなかなかなれませんが、それでも挨拶しておくのは重要です。
なぜなら、酒販店はそのエリアにおける飲食店の情報に精通している場合が多いためです。
そのため、挨拶をして良い関係を築くことで、どの飲食店が繁盛しているのか、どれくらいの客単価が多いのか、どんなジャンルが人気なのかなど、有益な情報を聞き出せる可能性があります。
もちろん、単純に仲良くすることで、今後店舗と業者という関係になったときに、多少サービスしてもらえるかもしれません。
○よくある飲食店での近隣トラブルって?
飲食店が近所付き合いをしている中で、以下のような近隣トラブルはよく起こります。
① ゴミ出しトラブル
1つのビルに複数の飲食店が入っている場合は、同じビルの経営者から、ゴミの出し方についてクレームを受ける可能性が高くなります。
もちろん、住居として貸し出している賃貸物件の1階で飲食店を経営するような場合は、入居者からクレームを受けることも考えられるため、捨て方や捨てる時間帯などには注意しましょう。
② 煙に対するクレーム
飲食店の上層階や隣が住居である場合、業態によっては煙に対するクレームを受けることもあるでしょう。
焼肉や焼き鳥など、煙が出やすい業態に多いですね。
例えば、冬場は問題なかったものの、夏場になって窓を開ける機会が多くなった近隣の住居から、急にクレームが来ることも考えられます。
そのような場合は、排気ダクトを増設するなどして、大きなトラブルに発展しないように対応しなければいけません。
○まとめ
ここまで、飲食店の近所付き合い、近隣トラブルについて解説してきましたが、いかがでしたか?
飲食店を開業する際は、町内会や商店会、商店街連合会、周辺の店舗など、あらゆる団体や人と良好な関係を築きましょう。
そうすることで、飲食店の経営においてメリットが生まれますし、近隣トラブルが発生する可能性も低くなります。
もちろん、テナントで開業する場合は、オーナーと仲良くすることも忘れてはいけません。