まかない料理は飲食店の救世主になる

2020年02月12日

まかない

経営に苦しんでいる飲食店は、ぜひ美味しい“まかない料理”を考案しましょう。

なぜなら、美味しいまかない料理が飲食店の救世主になる可能性があるためです。

ここからは、なぜまかない料理が飲食店を救ってくれるのか、そしてまかない料理を作る際の注意点などについて解説したいと思います。

 

○美味しいまかない料理は定番になる可能性も

 

まかない料理が飲食店の救世主になり得る理由は、それが飲食店の定番メニューになる可能性があるためです。

例えば、今や数多くの専門店があるほど、メジャーな洋食として親しまれているオムライスも、元々はまかない料理だったと言われています。

その他で言うと、つけ麺や天むす、チキン南蛮なども、まかない料理がメジャーな料理となった例ですね。

つまり、経営状況が芳しくない飲食店であっても、美味しいまかない料理を作り、それがスタッフから好評を集めることになれば、来客に提供して経営状況を立て直せるかもしれないということです。

 

○人材募集にも一役買うまかない料理

 

まかない料理が飲食店の救世主になり得る理由としては、人材募集にも効果を発揮するということが挙げられます。

飲食店の中には、アルバイトを多く雇用したくても、なかなか人が集まらず、経営が回らなくなっているところもあるでしょう。

また、アルバイトを多く雇用したいのであれば、できるだけ学生にとって魅力的な職場にしようと考えますよね。

そんなときに役立つのが、美味しいまかない料理です。

美味しいまかない料理がある飲食店は、それほどお金に余裕がない学生にとって非常に魅力的です。

特に、1人暮らしの学生が多いエリアでは、まかない料理があるかないかで職場を選んでいる学生も数多く、それが美味しいとなれば離職率も低くなるでしょう。

 

○まかない料理はコスパも良い

 

まかない料理を作る場合、新たに食材を仕入れる必要はありません。

無駄になりそうな食材とのマッチングを考えれば、とても効率的に作ることができます。

例えば、あまりオーダーが出ていないメニューの食材を使い、それで美味しいまかない料理を作ることができれば最高ですね。

 

○まかない料理を作る際の注意点は?

 

まかない料理が飲食店の救世主になり得る理由は理解していただけたかと思いますが、実際作る際には、1つ注意してもらいたいことがあります。

それは、まかない料理をスタッフに提供する“金額”です。

例えば、あまりにも豪華なまかない料理をスタッフに無料で提供していた場合、それが“現物給与”と見なされる場合があります。

そうなると、飲食店は税務署から指導を受け、差額分を追徴課税として支払わなければいけないことも考えられます。

実際、ある飲食店が、採算度外視の豪華なまかない料理を無料で提供し続けたことにより、スタッフ1人あたり70,000円、スタッフ合計10人分で約70万円の追徴課税を命じられたというケースもあります。

つまり、スタッフにとって魅力的だからと言って、何も考えずにまかない料理を提供するべきではないということですね。

 

○まかない料理を課税の対象外にするには?

 

まかない料理を提供する飲食店は、どうすれば課税の対象外になるのかを知っておきましょう。

以下に該当する場合、まかない料理は課税の対象外になります。

 

□ 役員もしくは使用人が食事の価額の半分以上を負担している

□ 以下の金額が1ヶ月あたり3,500円(税抜)以下である

(食事の価額-役員や使用人が負担している金額)

 

ちなみに、上記の“役員や使用人”とは、飲食店における経営者のことを指しています。

 

○まとめ

 

ここまで、まかない料理が飲食店の救世主になる理由、まかない料理を作る際の注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたか?

もちろん、まかない料理は飲食店が無料で作れるものではありません。

ただ、うまくいけば飲食店の売上アップ、人材募集にも繋がるものであるため、経営に苦しんでいる状況であれば、駆使しない手はありません。