飲食店が清掃を依頼する場合の費用

2020年03月09日

カフェ

飲食店は、必ず経営者や従業員だけで店内清掃をしなければいけないのかというと、決してそういうわけではありません。

清掃業者に依頼し、店内を綺麗にするという選択肢もあります。

では、飲食店が業者に清掃を依頼する場合、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか?

 

○飲食店の清掃箇所について

 

飲食店が清掃を依頼する場合の費用を見る前に、まずは具体的な清掃箇所について見てきましょう。

飲食店が清掃すべき箇所は、“客席”、“厨房”、“トイレ”の大きく3つに分けられ、それぞれをさらに細分化すると以下のようになります。

 

①客席

 ・ 床

 ・テーブル、イス(カウンター含む)

 ・照明

 ・ガラス

 ・空調設備 など

 

②厨房

 ・床

 ・レンジフード

 ・グリスフィルター

 ・有圧扇

 ・グリストラップ

 ・側溝

 ・グレーチング

 ・シンク、コンロ、調理スペース

 ・建具 など

 

③トイレ

 ・便器全体

 ・床

 ・鏡

 ・手洗いボール など

 

これだけの清掃箇所を、飲食店の経営者や従業員だけで清掃するのは、決して容易ではありません。

したがって、費用を捻出できるのであれば、業者に清掃を依頼するのが得策だと言えます。

 

○飲食店が清掃を依頼する場合の費用は?

 

飲食店の清掃を専門としている業者は、各社さまざまな特徴を持っています。

例えば、先ほど解説した清掃箇所1つ1つに個別の価格設定をし、飲食店側が選んだ箇所だけを清掃してもらえるところもあれば、客席の清掃全般、トイレの清掃全般などをセットにして提供しているところもあります。

また、飲食店が個別に清掃を依頼できるタイプの業者であれば、1箇所につき5,000~20,000円程度の費用がかかります。

一方、セットでの清掃を依頼する場合、飲食店は30,000~50,000円程度の費用を支払うケースが多いです。

ただ、店舗の規模が大きい場合は、セットでの清掃依頼価格が10万円近くになることも珍しくありません。

 

○飲食店はまとめて依頼することで清掃費用を節約できる

 

先ほど、飲食店が個別に清掃箇所を指定する場合と、セットで清掃を依頼する場合の費用について解説しました。

お気付きの方も多いかと思いますが、清掃業者に飲食店の清掃を依頼するのであれば、まとめて依頼する方が圧倒的にお得です。

例えば、空調設備だけ業者に清掃を依頼し、客席は従業員と協力して清掃しようと考える経営者の方がいるとします。

この場合、飲食店はかなり清掃費用を節約できるように見えますが、実際そんなことはありません。

なぜなら、清掃の依頼費用が安くなったところで、従業員に清掃をしてもらうための人件費は発生するからです。

つまり、結局同じくらいの費用がかかるのであれば、初めから清掃のプロに大部分を任せる方が賢明だということですね。

 

○従業員の清掃と業者の清掃は同じではない

 

もっと言えば、たとえ従業員に清掃してもらうための人件費より、清掃業者に依頼する場合の費用が高くなったとしても、業者に依頼するべきです。

従業員が行う清掃と、業者が行う清掃はイコールではありません。

業者は素人では扱うのが難しい清掃器具や薬剤などを駆使し、あらゆる汚れを綺麗にしてくれます。

また、トイレを清掃する場合でも、陶器や大理石、鏡と使う薬剤はそれぞれ異なります。

経営者が清掃に関する知識、技術を多く有しているのであれば話は別ですが、市販の洗剤や清掃器具だけを用いて、業者と同じレベルの清掃をするのは非常に難しいため、多少費用がかかったとしても、業者への依頼は無駄にはならないでしょう。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店が業者に清掃を依頼する場合の費用を中心に解説してきました。

飲食店にとって、なるべく支出を抑えるということは大事ですが、すべての清掃を経営者、従業員だけで賄っている飲食店は決して多くありません。

また、依頼する場合としない場合の費用を比較していない飲食店は意外と多いため、まずはそれらの費用をシミュレーションするところから始めましょう。