夫婦の飲食店経営におけるポイント

2020年03月21日

飲食店経営

これから飲食店を開業する方の中には、夫婦二人三脚での開業を目指している方もいるでしょう。
では、夫婦の飲食店経営を成功させるためには、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか?
できるだけ詳しく解説しますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

 

○従業員を雇用する場合

 

夫婦が飲食店を経営するにあたって、他に従業員を雇用する場合、従業員から見れば両方がオーナーとなります。
ただ、オーナー2人がいる環境では、従業員がプレッシャーを感じやすくなってしまうため、その点はある程度配慮してあげましょう。
例えば、従業員が休みの日だけ夫婦で勤務したり、夫婦で従業員に指導するのを控えたりすれば、のびのびと働ける環境が出来上がります。
実際、夫婦で経営する人気のある飲食店では、夫と妻のどちらかしか現場に立っていないというケースも多く見られます。
もちろん、夫婦の仲が険悪になっているところを従業員に見せると、作業効率は大幅に下がってしまうことが予想されるため、注意しなければいけません。

 

○従業員を雇用しない場合

 

夫婦が従業員を雇用せず、2人だけで飲食店を経営していく場合は、まずきっちりとした役割分担をすることが大切です。
これはもちろん、従業員を雇用する場合にも言えることなのですが、2人だけの場合はより意識しなければいけないポイントです。
一般的な飲食店では、夫がキッチン、妻がホールを担当することが多いですね。
また、どの範囲まで担当するのかを明確にしておかないと、営業中に言い争いになってしまい、作業の効率性が下がる可能性もあるため、注意が必要です。
例えば、盛り付けやお皿の用意など、どちらでもできそうな作業に関しては、必ず細かく担当を決めておきましょう。
“手の空いている方がする”では、いずれ夫婦が衝突してしまう可能性は高くなります。

 

○仕事中は夫婦という関係性をなくす

 

夫婦で飲食店を経営するのであれば、仕事中はビジネスパートナーとして接するように心がけ、夫婦という関係性はなくしましょう。
先ほども少し触れましたが、夫婦で経営する飲食店では、営業中に言い争いになってしまうこともあり、それが接客態度の悪さにも繋がってしまうおそれがあります。
そうなってしまうと、どれだけ味が良い飲食店であっても、来客にとっては居心地の悪い空間になってしまいますよね。
また、逆にプライベートな時間では、なるべくビジネスパートナーという関係性をなくすようにしましょう。
営業時間外に仕事の話をするのであれば、ミーティングという形でしっかり時間を取り、公私混同しないことをおすすめします。

 

○子どもがいない夫婦は将来を考えた飲食店経営を

 

現時点ではまだ子どもがいなくても、人生設計において子どもを望んでいるという夫婦は、将来を考えた飲食店経営を心掛けましょう。
子どもを養うためには、まず従業員を雇用できる程度にまで経営状況を良くしなければいけません。
また、出産前や出産直後に妻が勤務することはできませんので、できれば正社員の従業員を1人雇用しておく必要があります。
もちろん、正社員を雇用するとなれば、福利厚生は整えなければいけませんし、希望者が現れるような魅力のある労働条件にしなければいけません。
そして、子どもの教育費は成長するにつれてどんどん増加していくため、経営状況は年々良くしていくことが望ましいです。
現状維持ではダメだということですね。

 

○まとめ

 

夫婦での飲食店経営に憧れているというは、決して少なくないでしょう。
ただ、夫婦には夫婦ならではの問題や難しさがあるため、生半可な気持ちでは人気店を作れません。
したがって、夫婦で飲食店を開業するのであれば、事前に十分に意思確認をして、ありとあらゆるルールを徹底的に決めておきましょう。
また、行き詰ったときにはアドバイザーなどに助けを求めるのも良いですね。