顧客のデータを参考にコロナを乗り切ろう
2020年04月24日
新型コロナウイルスが原因の苦境を乗り越えるため、新しいサービスを提供し始める飲食店は増加しています。
ここ最近は、特に料理のテイクアウト(持ち帰り)に対応し始める飲食店が増えていますね。
では、顧客はコロナ禍の飲食店におけるテイクアウトに対して、一体どんな意見を持っているのでしょうか?
○顧客におけるテイクアウトに対する不満
飲食店は、“クラスター(集団感染)”の原因になるといわれる“3密(密閉、密集、密接)”の条件が揃いやすいです。
したがって、顧客はなるべくデリバリーやテイクアウトをすることで、自身を危険な状況から遠ざけようと考えます。
ただ、顧客の中には、コロナ禍の飲食店におけるテイクアウトに対し、不満を抱いている方も多いようです。
具体的には、以下のような不満ですね。
出来立て感が足りない
待ち時間が長い
温め直すと味が落ちる
メニューが均一的
テイクアウトならではのお得感が薄い
店で食べるより美味しくない など
参考:https://www.mdl-media.jp/takeout_consumer_survey/
飲食店は、顧客がテイクアウトに対してこのような不満を持っているケースが多いことを理解し、コロナ禍の対策としてテイクアウトを有効なものにしなければいけません。
○顧客におけるテイクアウトに対する要望
顧客はコロナ禍の飲食店におけるテイクアウトに対し、さまざまな不満を持っていることがわかりました。
では、今度はテイクアウトにどのようなことを求めているのかを見てみましょう。
安全性(アルコール消毒、マスク着用)
店内、調理の様子の透明化
取りに行く時間の指定
メニューの豊富さ
極力手で触れないために食べやすいサイズでの調理
従業員の健康管理
キャッシュレス化 など
飲食店は、これだけの要望をすべてクリアしたテイクアウトを顧客に提供し、コロナによる苦境をなんとか乗り切れるようにしましょう。
○テイクアウトを利用しない理由は?
飲食店は、テイクアウトにおける顧客を増やすために、普段利用しない方の意見も採り入れるべきです。
テイクアウトを普段利用しない顧客は、以下のような理由で利用しないケースが多いようです。
スーパーやコンビニで十分だから
自炊の方が健康的&節約できるから
近くにテイクアウトできる飲食店がないから
テイクアウト可能な店舗がどこかわからないから
注文が面倒だから
コロナ感染が怖いから
テイクアウトすると味が落ちるから など
上記のような理由でテイクアウトを利用しない顧客に対し、飲食店ができる工夫はたくさんあります。
例えば、野菜などの付いたセットメニューを充実させれば、健康的なイメージを与えられます。
また、スーパーやコンビニでは味わえない、独自のメニューを考案するのも1つの手ですね。
ちなみに、テイクアウト可能であるという情報に関しては、必ずSNSやホームページなどを利用して宣伝しなければいけません。
もし、ターゲットとなる層がネット世代ではない場合は、店舗に“持ち帰りできます”と書かれたポスターを掲載するのはもちろん、ポスティングなどで宣伝することも大切です。
せっかく魅力的なメニューを作っているにも関わらず、それが自宅で食べられるということが伝わってなければ意味がありません。
ちなみに、電話でしかテイクアウトの注文に対応していないという飲食店は、“テイクアウト予約サイト”に店舗を登録し、より簡単にオーダーしてもらえるように工夫しましょう。
○まとめ
顧客のテイクアウト需要は、新型コロナウイルスの影響で爆発的に増えています。
しかし、ただテイクアウトに対応するだけでは、大きな効果は得られないでしょう。
よりテイクアウトをコロナ禍の対策とするためには、やはり顧客がどんなことを求めているのか理解し、それに寄り添った内容を心掛けるべきです。
これからも飲食店は苦境が続くと予想されますが、打てる手は打っておきましょう。