飲食店が導入すべき“サーマルカメラ”とは

2020年06月15日

飲食店

飲食店はアルコール消毒を徹底したり、座席の間隔を開けたりと、さまざまなコロナ対策を行っています。
ただ、これだけ対策していても、まだ不安が拭い切れないという飲食店は多いでしょう。
そのような飲食店は、“サーマルカメラ”の導入を検討してください。
今回は、このサーマルカメラについて詳しく解説します。


○サーマルカメラって何?

 

飲食店が導入すべきサーマルカメラとは、簡単にいうと“熱”を検知することができるカメラのことをいいます。
温度の高いところは赤く、低いところは青くモニターに表示されます。
また、近年はAIを搭載したサーマルカメラも販売されていて、これがあれば非常に高精度の温度測定が可能になります。
では、なぜ飲食店がサーマルカメラを導入すべきなのかというと、これによる“体温測定”が、コロナ感染拡大を防ぐための対策となるからです。
すでに、体温計で来客の体温測定を実施している飲食店は多く存在しますが、サーマルカメラで行う体温測定はもっと効率的かつ効果的なものとなります。

 

○サーマルカメラ導入のメリット

 

では、飲食店がサーマルカメラを導入し、来客の体温測定を実施することには、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

①接触なしで体温測定ができる
体温計での体温測定の場合、マスク等でコロナ感染を防止しているとはいえ、どうしても飲食店の従業員と来客がある程度接触しなければいけません。
一方、サーマルカメラは、来客をカメラで撮影するだけで体温測定ができるため、双方が接触することはありませんし、来客の不快感も軽減してくれます。

②1度に複数人の測定ができる
飲食店がサーマルカメラを導入すれば、1度に複数人の体温測定を実施できます。
これにより、飲食店も来客も、測定に時間を取られることがありません。

③離れていても測定できる
飲食店がサーマルカメラを導入すれば、3m程度離れたところからでも体温測定ができます。
したがって、1度に複数人を測定するからといって、店内が混雑してしまう心配は少ないでしょう。

④導入後すぐに使用できる
サーマルカメラは特に組み立て等を行う必要がありませんので、導入すればすぐに使用できます。

 

○サーマルカメラを使った体温測定の方法

 

サーマルカメラを使用した体温測定は、幅1.3m程度、長さ2m程度の通路を使用して行います。
具体的には、サーマルカメラから2m程度の距離に基準光源となる“ブラックボディ”を設置し、ブラックボディがある方向から来客に通路を歩いてもらうだけです。
これだけで、発熱している来客をすぐに特定することができます。
とても簡単ですね。
ちなみに、現時点で撮影に必要な通路がないという飲食店は、パーティションポールあるいはロープ等を用いて、通路を確保してください。

 

○サーマルカメラの導入費用

 

AIを搭載する高性能のサーマルカメラは、月々20,000円前後で導入できます。
もちろん、これにはカメラだけでなく、ブラックボディや三脚、映像を確認するためのノートパソコンやモニターなども基本的には付いてきます。
コロナショックの影響を多大に受ける飲食店にとって、この導入費用は決して安くないでしょう。
ただ、コロナはまだ完全に収束したわけではありませんし、今後コロナに感染した来客が訪れることで、クラスターが発生する可能性もゼロではありません。
したがって、今後さらなる窮地に追い込まれないようにも、ぜひ導入を検討していただきたいと思います。

 

○まとめ

 

ここまで、コロナの影響を受ける飲食店が導入すべき“サーマルカメラ”について解説しました。
現在飲食店の多くは、店内の感染防止策やテイクアウト・デリバリー導入のほかに、どのような対策を取れば良いのか悩んでいるでしょう。
そのような飲食店は、次なるコロナ対策として、1度サーマルカメラについて詳しくチェックしてみてください。
きっと、飲食店側にとっても来客側にとってもプラスになるはずです。