テイクアウトで失敗する飲食店の特徴

2020年06月23日

テイクアウト

新型コロナウイルスで売上が落ちている飲食店の多くは、対策としてテイクアウトを導入しています。
ただ、テイクアウトサービスを始めたからといって、必ずしも飲食店が売上を回復させるとは限りません。
今回は、テイクアウトで失敗する飲食店の特徴について解説したいと思います。

 

①衛生面に気を遣っていない

 

テイクアウトで失敗する飲食店の特徴として、まず“衛生面に気を遣っていない”ということが挙げられます。
テイクアウトの場合、顧客は出来立てのものを食べるわけではありません。
購入してから実際食べるまでに、数分~数十分、場合によっては数時間程度かかることも考えられます。
そのため、料理がある程度冷めるのは仕方ないにしろ、生ものや傷みやすいものに関しては、テイクアウトメニューとして提供すべきではありません。
ここに気を遣えない飲食店は、テイクアウトの評判が悪くなり、必然的に失敗してしまうでしょう。
これからはどんどん暑い時期に差し掛かっていくため、特に注意したいですね。

 

②キャッシュレス決済に対応していない

 

テイクアウトで失敗する飲食店の特徴としては、“キャッシュレス決済に対応していない”ということも挙げられます。
巷では、少しずつコロナの感染拡大が収束に向かっているものの、いまだに“新しい生活様式”に沿ったコロナ対策は続いています。
また、その対策の1つに、“現金の授受をなるべく避ける”ということがあります。
現金の授受に関しては、手と手が接触する可能性があるためコロナ感染リスクが高く、嫌悪感を抱く顧客も多いです。
一方、キャッシュレス決済は感染リスクが低く、一瞬で支払いを完了させられるため、好んで利用している方も多くいます。
そのため、飲食店がキャッシュレス決済に対応していなければ、テイクアウトに対する評価も落ちてしまうでしょう。

 

③感染防止対策について告知していない

 

テイクアウトで失敗する飲食店の特徴には、“感染防止対策について告知していない”とい
うことも挙げられます。
テイクアウトを利用する顧客は、本格的なお店の味を家で食べてみたいと考えている一方、その飲食店が感染予防策を取っているのかについて、非常に気になっています。
したがって、飲食店は実際に感染防止対策を取るだけでなく、その事実を顧客に告知しなければいけません。
また、告知するのであれば、店頭等に貼り出すだけでなく、テイクアウト時の袋に対策内容が書かれたパンフレットを同封しておきましょう。
記載すべき内容としては、手洗いの徹底、飛沫感染・接触感染防止の徹底、3密の防止、スタッフの体調管理の徹底などが挙げられますね。

 

④細かい気配りができていない

 

“細かい気配りができていない”というのも、テイクアウトに失敗する飲食店の特徴だといえます。
これは、先ほど解説した“衛生面の気遣い”とはまた異なるものです。
具体的には、ウェットティッシュや保冷剤などを付けることが挙げられます。
商品をテイクアウトする顧客は、必ずしも自宅でそれを食べるとは限りません。
場合によっては、職場や近所の公園等で食べることもあるでしょう。
そのため、口を拭くため、あるいは消毒するためのウェットティッシュ、冷たいものであれば保冷剤は入れておくべきです。
その他でいうと、傾きにくい容器を採用したり、紙ナプキンを付けたりすることも、顧客に対する細かい気配りだといえます。

 

○まとめ

 

ここまで、テイクアウトで失敗する飲食店の特徴について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「テイクアウトを導入さえすれば、売上は良くなる」と考えている方もいるかもしれませんが、実際はそんなに甘いものではありません。
ここ最近は、テイクアウトを導入する飲食店が著しく増加しているため、その中から自店を選んでもらうには、気配りと気遣い、工夫が必要なのです。