飲食店でデリバリーを成功させるポイント

2020年06月26日

デリバリー

コロナ感染拡大の影響が少しずつ薄れつつある今、飲食店は正念場を迎えています。

ここで売上を回復させられるかどうかが、今後の飲食業界を大きく左右するといっても過言ではありません。

今回は、そんな売上回復を狙う飲食店において、デリバリーを成功させるポイントについて解説したいと思います。

 

①メニューの幅を広げる

 

飲食店の中には、既存のメニューからいくつかデリバリー可能なものをピックアップし、顧客に提供しているというところも多いです。

もちろん、それも悪くはないのですが、ここで一気に売上回復を狙うのであれば、メニューの幅はできるだけ広げるようにしましょう。

つまり、デリバリー専用のメニューを作るべきだということですね。

例えば、から揚げ専門店において、から揚げのデリバリーができるのは、顧客にとって当然のことです。

ただ、新しいフレーバーのから揚げや弁当など、普段店内では食べられないものをデリバリーメニューに採り入れることで、利用する方は増えるでしょう。

また、から揚げ専門店におけるデリバリーメニューが、から揚げとから揚げ弁当だけではインパクトに欠けます。

したがって、同じような食材、設備で作れるデリバリーメニューは、できる限り増やすことをおすすめします。

 

②シンプルでわかりやすいメニューにする

 

飲食店でデリバリーを成功させたいのであれば、メニューはできるだけわかりやすく、シンプルなものにしましょう。

例えば、見た目や香り、味を総合的に楽しむ創作料理を提供する飲食店があるとしましょう。

このような飲食店が、そのまま独創的なメニューをデリバリーで提供したとき、果たして新規顧客は獲得できるでしょうか?

デリバリーを頼む顧客の多くは、中華料理やカレー、丼など、大まかに食べたいものを決めた上で、対応店舗を検索しています。

そのため、どれだけ味に自信があっても、オリジナリティが強すぎるメニューはあまりオーダーされません。

逆に、見た目や名前がシンプルなメニューは注文が入りやすくなりますし、もし味を評価してもらえれば、「あそこの〇〇、美味しかったからまた頼もう」とリピーターも獲得しやすくなります。

また、名前がシンプルであれば、顧客は「もう1度注文したいけど、商品名を忘れた」という状況にも陥りません。

 

③コンセプトを明確にする

 

飲食店がデリバリーを成功させるには、デリバリーメニューにおけるコンセプトはハッキリさせた方が良いですね。

先ほど、なるべくメニューの幅は広げるべきだという話をしましたが、これは手当たり次第にメニューを増やすという意味ではありません。

あくまで、1つのコンセプトの中で考えられるメニューを増やすという考え方になります。

ちなみに、飲食店におけるデリバリーメニューのコンセプトには、主に以下のようなものが挙げられます。

 

 アレルギーに対応している

 無添加、無農薬

 1日の摂取品目が揃っている

 国産の食材100%

 簡単に食べられるメニュー(電子レンジでの加熱、湯煎等)

 簡単な調理で食べられる下ごしらえ済の食材セット

 家庭でプロの味が楽しめる

 減塩、低糖質 など

 

また、飲食店のデリバリーメニューにおけるコンセプトを決める際は、どの層をターゲットにするかも明確にしなければいけません。

具体的には、以下いずれかですね。

 

 単身者向け

 ファミリー向け

 子ども向け

 家飲みをする方向け

 パーティー・お祝い向け など

 

○まとめ

 

ここまで、売上回復を狙う飲食店がデリバリーを成功させるためのポイントを見てきましたが、いかがでしたか?

すでにデリバリーサービスを開始しているにも関わらず、なかなか顧客の反応が良くないという飲食店は、今回解説した内容を参考にしてください。

顧客の傾向を把握し、注文しやすくなるような体制を整えれば、必ずやデリバリーは飲食店の戦力になってくれるでしょう。