コロナ禍の飲食店が廃止すべきルール

2020年06月30日

ルール

コロナショックの影響を受ける飲食店は、さまざまなルールを“追加”して、従業員や顧客のコロナ感染を防止しています。
ただ、よりコロナ感染のリスクを減らすためには、既存のルールを“廃止”することも考えなければいけません。
今回は、現時点で飲食店が廃止すべきルールについて解説します。

 

〇店内BGM

 

飲食店の中には、クラシックやジャズ、ロックなど、店舗のイメージ合わせたBGMを流しているところが多いです。
ただ、これはコロナ禍の飲食店において、廃止すべきルールだといえます。
飲食店における従業員のほとんどは、コロナ対策としてマスクを着用しています。
そんな状況の中、BGMがかかっていると、顧客に声が届きにくくなってしまいます。
また、店内BGMによって顧客の声がよく聞こえず、オーダーミスが発生してしまう可能性も否定できません。
もっといえば、複数人で訪れる顧客は、これまでよりも小さなボリュームで会話することになりますから、BGMが大きすぎると、顧客間での会話にも支障をきたすことになります。
もちろん、わずかに聞こえる程度にBGMを流すなら問題ありませんが、そこまでしてBGMを流すことにこだわる必要はないでしょう。

 

〇従業員の声出し

 

居酒屋などの飲食店では、「〇〇入ります!」「ありがとうございます!」といったように、従業員が積極的に声出しを行っているところもありますが、これも現時点では廃止すべきルールだといえます。
なぜなら、大きな声を頻繁に出すことによって、コロナの飛沫感染リスクが高くなってしまうからです。
新しい生活様式では、飲食店における食事のルールとして、“あまり声を出さず、食事に集中する”というものが定められています。
顧客がこのルールを守り、静かに食事をしているにも関わらず、飲食店側が大きな声を出していては本末転倒ですよね。
もちろん、声出しは飲食店に活気を与えるものではありますが、コロナが完全に収束するまでは、なるべく声を張り上げないようにしましょう。

 

〇顧客層の限定

 

個人経営の居酒屋等では、「居酒屋は子どもが来る場所ではない」という考え方から、子連れ客の入店を断っているというケースも見られます。
ただ、このような飲食店のルールは、今すぐに廃止すべきだといえます。
これはもちろん、顧客層を限定することによって、なかなか売上が回復しないことが理由です。
これまで、そのようなサービスとは無縁だった飲食店でも、デリバリーやテイクアウトを開始し、客付けに注力しています。
そんな状況にも関わらず、顧客層を限定しているというのは、ハッキリ言って自殺行為です。

 

〇メニューの限定

 

これまで専門店として営業してきた飲食店には、メニューが限定されているところも多いです。
例えば、ラーメン専門店が餃子、炒飯などのサイドメニューを置かず、ラーメンのみ提供しているというようなケースですね。
ただ、この飲食店のルールは、一時的にでも廃止すべきです。
このようなこだわりは、現在の飲食店にとって足かせにしかなりません。
たとえ、これまで専門店として営業してきた飲食店であっても、現在は多くのニーズに応え、売上をアップさせられるよう、メニューを多様化すべきです。
具体的には、ラーメン店であれば餃子や炒飯、から揚げ等のサイドメニュー、アルコールなどを取り揃えておきましょう。
もちろん、テイクアウトやデリバリーを実施するのであれば、そちらのメニューも多様化させる必要があります。

 

〇まとめ

 

コロナ対策をしているにも関わらず、なかなか売上が回復しないという飲食店は、上記のルール廃止を検討しましょう。
コロナ感染を防ぐことに特化した飲食店づくりができれば、少しずつ客足は増えていくことが予想されます。
また、何が原因で売上が伸びないのかわからない飲食店は、1度店舗のルールを見直し、現時点で必要なものとそうでないものを見極めましょう。