【業態別】飲食店コロナ対策の失敗事例

2020年07月02日

コロナ対策

新型コロナウイルスの感染拡大は1度ピークアウトを迎えましたが、いまだに予断を許さない状況は続いています。
また、すでに多くの飲食店では、あらゆるコロナ対策が取られていますが、中にはミスを犯している店舗もあります。
今回は、業態別に飲食店のコロナ対策における失敗事例を紹介しましょう。


①カフェにおけるコロナ対策の失敗事例

 

飲食店の中でも、カフェはカウンターに顧客が並ぶ機会が多い業態であるため、コロナ対策の一環として、ソーシャルディスタンスを守るための足跡マークを設置しているところも多いでしょう。
また、従業員と顧客の飛沫感染リスクを防ぐため、カウンターにビニールカーテンやアクリルガードを設けているところも多く見られます。
ただ、アクリルガードを設置する場合は、必ず前もってカウンターのサイズを測りましょう。
実際、カフェにおいて、アクリルガードを導入したにも関わらず、大きすぎてカウンターに置けなかったり、逆に小さすぎて口元までガードされなかったりという失敗事例が多く発生しています。
もちろん、ビニールカーテンであれば、大きめのものを導入しても、ハサミでカットしてサイズを調整できるため、絶対に失敗したくないのであれば、最初からビニールカーテンを導入するのが得策だと言えます。

 

②寿司屋、小料理屋におけるコロナ対策の失敗事例

 

寿司屋あるいは小料理屋といった業態の飲食店は、カウンター席のみのところも多く、厨房とカウンター席の間には、当然コロナ対策として、ビニールカーテンを設置するのが望ましいです。
ただ、寿司屋や小料理屋の場合、厨房から直接カウンターに料理を提供することも多いため、隙間なくビニールカーテンを張ってしまうと、従業員にとっても顧客にとっても不便な状況になります。
また、カウンターから直接オーダーを聞くこともあるため、ビニールカーテンはなるべく透明度の高いものにし、顧客の顔がよく見えるようにしておきましょう。
こうすることで、顧客のオーダーに気付かないという心配もなくなります。
飲食店にとってコロナ対策は必須のため、それによりある程度業務に支障が出るのは致し方ありませんが、顧客に不快な思いをさせるべきではありません。

 

③ファミリーレストランにおけるコロナ対策の失敗事例

 

ファミリーレストランには、基本的にカウンター席がありません。
したがって、顧客は2人席もしくは4人席に座る形になります。
また、国が推進している“新しい生活様式”の中には、「食事はなるべく横並びで」という項目が定められていますが、これをそのまま実践してしまうと、4人、5人で訪れるような顧客は、座る席がなくなってしまいます。
もちろん、このようなファミリーレストランは、ファミリー層等がなかなか訪れにくいですし、売上アップも期待できません。
そこでおすすめしたいのが、テーブルへのアクリルガードの設置です。
そもそも、横並びでの食事が望ましいとされている理由は、対面で食事をすることによって、会話による飛沫感染リスクが高まってしまうからです。
つまり、アクリルガードをテーブルの真ん中に設置し、飛沫感染リスクを下げることができれば、顧客に対面で座ってもらっても問題ないというわけですね。
もちろん、アクリルガードがある分、多少テーブルの上は窮屈になりますが、多くのファミリー層に来店してもらいたいのであれば、これは必須のコロナ対策だと言えます。

 

まとめ

 

ここまで、飲食店におけるコロナ対策の失敗事例を業態別に解説してきました。
飲食店の中には、今回のコロナ感染拡大により、初めて大規模な感染症対策を行ったというところも多いと思います。
また、すべて初めての飲食店が失敗してしまうのは致し方ないことですが、不備が出ている状態で放置するのは良くありませんので、1度現時点でのコロナ対策は万全かどうか見直してみましょう。