飲食店が忘れがちなコロナ感染防止対策

2020年07月03日

感染防止

入店時の手指消毒やビニールカーテン・アクリルガードの設置、マスクの着用などのコロナ感染防止対策に関しては、しっかり行っている飲食店も多いです。
ただ、中には別の大事な対策を取るのを忘れている飲食店もあります。
今回は、飲食店が特に忘れがちなコロナ感染防止対策について解説しましょう。


①オーダーを受ける際の感染防止対策

 

飲食店では、オーダーを受ける際、なるべく顧客と距離を取らなければいけません。
もちろん、マスクの着用も必須です。
また、カウンターからオーダーを受ける際には、顧客の正面に立たないようにし、お互いの飛沫感染リスクを下げなければいけませんが、これが徹底できていない飲食店は意外と多いです。
もちろん、店内の構造上、正面に立たなければオーダーが聞き取りにくいこともありますが、これは“外食業の事業継続のためのガイドライン”にも記載されている項目のため、できる限り実践していかなければいけません。

 

②バックヤードの感染防止対策

 

飲食店が店内で行うべきコロナ感染防止対策としてもっとも多いのは、消毒や清掃です。
例えば、顧客が入れ替わるたびにテーブル、カウンターを消毒したり、厨房やトイレ等の掃除を徹底したりといった対策ですね。
ただ、徹底しなければいけないのは、客席や厨房の消毒・清掃だけではありません。
具体的には、従業員の更衣室や事務処理などを行うバックヤードに関しても、消毒や清掃を徹底する必要があります。
飲食店は、カウンターやテーブル、厨房やトイレなどのコロナ感染防止対策に追われ、バックヤードにおける対策を忘れがちなため、注意しましょう。
バックヤードでは、十分な換気や丁寧な消毒・清掃等(空調設備等)の対策が求められます。

 

③テイクアウトサービスにおける感染防止対策

 

テイクアウトサービスを提供する飲食店は、事前予約制を導入して顧客の店舗滞留時間を減らしたり、料理の受け渡しを手指消毒した状態で行ったりと、さまざまなコロナ感染防止対策を取らなければいけません。
また、これらの対策は比較的実践できているケースが多いのですが、意外と忘れがちな対策としては、店内で飲食する顧客と、テイクアウト客の動線を区別することが挙げられます。
テイクアウトを利用する顧客は、飲食店において他の顧客と接触しないために、わざわざテイクアウトを選んでいます。
それにも関わらず、店内で飲食する顧客と同じ動線を歩かせてしまうと、結局店内で飲食するのと変わらなくなってしまうため、ここは気を付けたいところですね。

 

④物資に関する感染防止対策

 

飲食店では、コロナ感染防止対策に必要なあらゆる物資が必要となります。
例えば、消毒液や不織布マスク、手袋やペーパータオルといったものですね。
ただ、これらの物資に関する感染防止対策まで取れている飲食店は、残念ながらなかなかありません。
具体的には、上記のような使い捨ての備品を廃棄するために、専用の容器を用意するといった対策ですね。
使い終わったマスクや手袋等をそのまま廃棄してしまうと、誤って触れてしまった際に、コロナに感染してしまうリスクがとても高くなります。
そのため、使い捨ての備品は1つの容器あるいは袋にまとめ、ゴミとしてまとめるときにもマスクの着用、手袋の装着等を忘れてはいけません。
もちろん、コロナ感染防止対策に必要な備品は、常に一定数以上在庫を確保しておく必要がありますが、いまだに数が少ないものも多いため、発注はなるべく早めに行いましょう。

 

まとめ

 

ここまで、飲食店がついつい忘れがちなコロナ感染防止対策について解説してきましたが、いかがでしたか?
もし、今回解説したものの中に実践していない対策があるのなら、その店舗は今すぐに体制を見直すべきです。
現在、東京を中心に再びコロナ感染者が増加し始めていることを考えても、今がまさに体制を整えるタイミングだと言えます。