社交飲食業におけるコロナ対策のすべて

2020年07月09日

女性

飲食店と一口にいっても、その種類はさまざまです。
例えば、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で食事のみを楽しむ飲食店と、接待行為を伴う“社交飲食業”に該当する飲食店は、まったくの別ジャンルだと言えるでしょう。
今回は、社交飲食業が実践すべきコロナ対策にスポットを当てて解説したいと思います。


○社交飲食業の概要

 

冒頭で少し触れたように、飲食の提供に加えて、接待行為を伴うサービスを行うことが認められている飲食店を“社交飲食業”といいます。
具体的には、スナックやキャバレー、ラウンジやクラブ等ですね。
また、社交飲食業に該当する飲食店では、一般的な飲食店とは少し違った独自のコロナ対策を取る必要があります。
これは、各自治体によって正式にリリースされたガイドラインにも記載されていることであるため、前述の業態に該当する飲食店の経営者は、必ず実践しなければいけません。
では、具体的にどのようなコロナ対策を取るべきなのでしょうか?

 

①社会的距離の確保

 

社会的距離の確保は、社交飲食業だけに限らず、飲食店全体で実施すべきコロナ対策です。
ただ、社交飲食業は特にスタッフと顧客、顧客同士の接触が多い業態であるため、より厳しい対策を取らなければいけません。
例えば、従来は当然のようにあった身体的接触は避ける必要がありますし、カウンター内とカウンターは、アクリルガード等により遮蔽または対面の距離を確保する必要があります。
また、ステージと客席との間隔も確保する必要がありますし、顧客の横でのカラオケや、各種パフォーマンス、店内イベントも自粛しなければいけません。
もっといえば、社交飲食業では、BGMの影響でついつい大声の会話をしやすくなってしまうため、前もってBGMの音量は下げておきましょう。

 

②スタッフおよび顧客等の衛生対策の徹底

 

スタッフおよび顧客等の衛生対策を徹底することも、社交飲食業だけに限らず、すべての飲食店で行うべきコロナ対策です。
ただ、社交飲食業における衛生対策には、一風変わったものがあります。
例えば、スタッフが接待を行う際には、自身の顔や髪をできるだけ触らないようにします。
これも、社交飲食業におけるれっきとしたコロナ対策の1つです。
したがって、接待にあたるスタッフは、できるだけアップヘアにし、髪を触る機会を減らす必要があります。
また、社交飲食業の飲食店では、顧客がお酒を飲む機会も多いですが、スタッフはなるべく飲酒が過度にならないよう、顧客に注意喚起する必要があります。
これは、過度な飲酒によって、顧客がコロナ感染リスクを増加させたり、疾患を悪化させたり、治療効果の低下を招いたりするのを防ぐのが目的です。

 

③共用物の衛生管理・換気の徹底

 

社交飲食業に該当する飲食店では、共用物の衛生管理・換気も、コロナ対策として徹底しなければいけません。
具体的には、テーブルやイス、カウンター等の定期的な清掃、グラス等の回し飲み、料理の大皿提供の禁止の他、“カラオケマイク等の都度消毒”も挙げられます。
カラオケ設備がある社交飲食業の飲食店は、カラオケマイクまたは選曲端末を、提供または1回歌うごとに消毒しなければいけません。
また、キャバレー等では、接待にあたるスタッフにおける控え室の換気、控え室内の対人距離の確保を徹底しなければいけません。
社交飲食業の飲食店において、人の接触が多いのは客席だけではありませんので、注意しましょう。

 

○まとめ

 

ここまで、社交飲食業が実践すべきコロナ対策を具体的に解説してきました。
多くの人が集まる社交飲食業の飲食店は、一旦コロナ自粛が明けた現在でも、やはり敬遠されがちになっています。
したがって、また顧客を集め、売上を伸ばすためにも、独自のコロナ対策を徹底しなければいけません。
そして、独自のコロナ対策を取っていることを、多くの顧客に知ってもらうことも大切です。