飲食店の注文・会計に関するコロナ対策

2020年07月29日

会計

新型コロナウイルスの感染拡大は全国的に多くなっていて、もはやこれは“第2波”の到来と言っても過言ではありません。
したがって、飲食店は適宜新しいコロナ対策を採用していく必要があります。
今回は、飲食店の注文・会計に関する画期的なコロナ対策をいくつか紹介しましょう。

 

①メニューの“使い捨て”化

 

とある大手居酒屋チェーンでは、飲食店の注文時におけるコロナ対策として、メニューの“使い捨て”化を実施しています。
メニュー表が席に固定されたものであれば、顧客が入れ替わるたびに消毒をしなければいけませんが、これは従業員にとって負担になります。
そのため、当居酒屋チェーンは、商品名や価格を印刷したA3サイズの用紙を顧客に手渡し、食後に廃棄するというシステムを採用しています。
これなら、食後のメニュー表消毒をする必要はなくなりますし、顧客がより安心してメニュー表を利用することができますね。
もちろん、紙代や印刷代はかかりますが、コロナ禍の飲食業界を強かに生き抜いていくのであれば、これくらいの対策は取るべきです。

 

②“QRコード式”のメニュー

 

某有名テーマパーク内にあるレストランでは、飲食店の注文時におけるコロナ対策として、全席からメニュー表が撤去され、代わりに“QRコード”を備え付けています。
これは、顧客が来店時にQRコードをスマートフォンで読み込み、テーマパークの公式サイトに掲載されているメニュー表を見てもらうという仕組みです。
こうすることで、メニュー表がコロナ感染拡大の原因になる可能性を完全に排除しているわけですね。
また、顧客にとっては、ネットに接続するひと手間はかかるものの、自身のスマホを操作するだけで食べたいものを選べるため、強い安心感を持ってもらうことができます。

 

③価格改定による“硬貨受け渡し頻度”の削減

 

某有名ファミリーレストランチェーンでは、飲食店の会計時におけるコロナ対策として、メニューの価格改定を行っています。
具体的には、元々299円のメニューを300円に値上げしたり、169円のメニューを150円に値下げしたりしています。
値上げと値下げが同時に行われている理由は、その価格に改定することで、会計時に1円や10円など、“効果の受け渡し頻度”を少なくできるからです。
例えば、299円を現金で支払う場合、必ず10円や5円、1円などの硬貨の受け渡しが発生しますが、300円であれば100円3枚の受け渡しだけに抑えられる可能性があります。
不特定多数の方が触れる効果の受け渡しが増えることは、コロナ感染拡大のリスクを高めてしまうことになるため、これは非常に画期的な対策だと言えますね。

 

④“注文手数料”の段階設定

 

某有名居酒屋チェーンでは、飲食店における注文時のコロナ対策として、“注文手数料”の段階設定を実施しています。
当居酒屋チェーンは、コロナ感染拡大に伴いデリバリーサービスを導入しましたが、その際にネックになるのはやはり“デリバリー手数料”の高さです。
そこで、より多くのユーザーに利用してもらえるように、なるべく注文手数料の価格を抑えた商品提供を実施しています。
具体的には、1,500円までの注文は手数料350円、1,501~3,000円までの注文は手数料200円、3,001円以上の注文は手数料無料としています。
また、このような価格設定により、これまで外部サービスの活用によって展開してきたデリバリーサービスと比べて、大幅に価格を抑えて料理を提供することに成功しています。

 

まとめ

 

ここまで、飲食店の注文や会計に関するコロナ対策を見てきましたが、参考になるようなものはありましたか?
飲食店は、注文や会計のシステムに少し工夫するだけで、顧客に大きな安心感を与えることができ、なおかつ売上もアップさせられる可能性があります。
逆に、たくさんの顧客を集めるのが難しい状況の今、他の飲食店との差別化を図らなければ、飲食業界で生き残ることはできません。