Go To Eatキャンペーン”について

2020年08月07日

まかない

新型コロナウイルス感染拡大の再燃により、飲食店への影響はまだまだ続くことが考えられます。
そんな中、農林水産省は、飲食店をサポートする事業として、“Go To Eatキャンペーン”の実施を発表しました。
今回は、このGo To Eatキャンペーンについて詳しく解説していきます。


〇Go To Eatキャンペーンの概要

 

Go To Eatキャンペーンは、複数の省庁によって実施される“Go To キャンペーン”を構成する事業の1つです。
具体的には、ポイント還元、プレミアム付き食事券の発行といった形で、飲食店の需要喚起を行うというものです。
より噛み砕いて言うと、「今行けばお得なので、みんな飲食店に行きましょう!」というキャンペーンですね。
コロナ感染拡大により、以前より飲食店に訪れる方は確実に減少しています。
また、緊急事態宣言が解除された現在でも、再び全国各地で新規感染者が増え始めていることから、来店に慎重になったり、急遽飲食店に行くのを取りやめたりする方が後を絶ちません。
Go To Eatキャンペーンは、そんな苦境に立たされる飲食店にとっての救いの手だと言えます。

 

〇キャンペーン内容の詳細

 

Go To Eatキャンペーンは、以下の2つの内容で構成されています。

 

①ポイント還元
オンライン予約サイトを経由し、期間中に飲食店に予約・来店をした方に対し、次回来店時に使用可能なポイントを還元します。
ポイント数は来店時間帯によって異なり、昼食時は500円分、夕食時は1,000円分となっています。
ちなみに、ポイントは1回の予約あたり10人分(10,000ポイント)まで還元されます。
来客にとっては、予約・来店するたび、お得に食事ができ、飲食店にとっては、ポイントの受け取りを目的とした来客の確保に繋がります。

 

②プレミアム付き食事券の発行
当キャンペーンに登録されている飲食店で使用可能な“プレミアム付き食事券”が発行されます。
これは、来客が10,000円を支払って購入し、12,500円分利用できるといった上乗せのある食事券です。
来客は、同じ値段で少し普段より豪華な食事ができ、飲食店は効果的な集客が可能になります。

 

〇キャンペーン期間について

 

Go To Eatキャンペーンは、8月下旬に事業の委託事業者が決定次第、開始される予定です。
そのため、実際キャンペーン自体が始まるのは、9月以降になりますね。
また、事業開始に先立ち、コロナ感染症の専門家に事業内容を説明し、その意見も踏まえて最終的な実施内容が決定されます。
つまり、今後多少キャンペーン内容に変更が出てくる可能性もあるということですね。

 

〇飲食店の登録条件について

 

飲食店がGo To Eatキャンペーンに参加するには、公募によって決定した委託事業者への登録を行わなければいけません。
また、登録するためには、業界ガイドラインに基づいた感染予防対策に取り組み、なおかつその取組内容を提示する必要があります。
ここで言う“ガイドライン”とは、一般社団法人日本フードサービス協会、一般社団法人全国生活衛生同業組合中央会が協力して作成した“外食業の事業継続のためのガイドライン”を指しています。
現時点で、これ以外に登録条件は示されていないため、それほど参加が難しいキャンペーンではないと言えますね。
ただ、コロナ対策が不十分である場合は登録できないことも考えられるため、飲食店は現時点での対策状況を再確認し、ガイドラインを確認しながら、改善できるところは適宜改善していかなければいけません。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店にとっての救世主とも言える事業である“Go To Eatキャンペーン”について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
観光業者を対象とした“Go To Travelキャンペーン”の例を見る限り、Go To Eatキャンペーンも今後さまざまな変更が行われる可能性は高いです。
ただ、飲食店はその恩恵を受けられるように、登録するための準備を進めておきましょう。
適切なコロナ対策を取れば、登録自体は難しくありません。