飲食店でコロナ感染者が出た場合の対応

2020年08月30日

コロナ

全国の飲食店は、少しでもコロナ感染者を出さないよう、あらゆる対策を取っています。
しかし、細心の注意を払っていても、100%感染リスクをなくすことはできません。
ここからは、飲食店でコロナ感染者、あるいは感染が疑わしい従業員が出た場合の対応について、詳しく解説します。


①従業員に風邪症状が出た場合の対応

 

新型コロナウイルスには、咳や発熱など、風邪に近い症状がいくつも存在します。
よって、飲食店の従業員に風邪症状が出ている場合は、コロナ感染者の可能性があるため、以下の対応は必ず取りましょう。

 

・出勤させない

 

風邪症状が出ている従業員がいる場合、飲食店側はその従業員を出勤させてはいけません。
コロナ感染が疑われる従業員を勤務させると、クラスターが発生する可能性があります。
もちろん、従業員を休ませることで、他の従業員の業務に支障が出る可能性もありますが、集団感染で経営が困難になるのは避けなければいけません。

 

・他の従業員に周知する

 

飲食店における風邪症状の従業員は、コロナ感染者の可能性があるため、その事実は他の従業員に周知しましょう。
コロナ感染者かもしれない従業員がいた飲食店において、その事実を知らせずに別の従業員を勤務させるわけにはいきません。

 

②飲食店でコロナ感染者、濃厚接触者が出た場合の対応

 

では、実際飲食店でコロナ感染者、あるいは感染者との濃厚接触者が出た場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか?

 

・速やかに連絡させる

 

飲食店は、コロナ感染者となってしまった従業員に対し、速やかにその事実を連絡させましょう。
そうしないと、飲食店は別の従業員への周知や、次の段階のコロナ対策を迅速に取ることができません。
これはもちろん、飲食店の従業員が濃厚接触者だと判明した場合も同様です。
また、より速やかに連絡させるために、飲食店は従業員がコロナ感染者となった場合、濃厚接触者となった場合の対応担当者を決定しておきましょう。
これは、当然オーナー(店長)でも良いですし、その他の正社員従業員等でも構いません。
こうすることで、対応の遅れや意思疎通のミスなども防げます。

 

・飲食店はコロナ感染者の従業員を守ることが大切

 

飲食店は、もし従業員がコロナ感染者であると判明しても、守る姿勢を見せなければいけません。
例えば、感染者だからといって、人事異動や解雇といった不利益な扱いをしないようにしましょう。
また、このような不利益な扱いをしないことについては、事前に従業員に周知し、安心感を与えておかなければいけません。

 

・飲食店は風邪症状の従業員をいつから復帰させるべき?

 

飲食店で風邪症状の従業員が出た場合、とりあえずは出勤させてはいけないという話をしました。
では、一体いつから店舗に復帰させるべきなのでしょうか?
復帰の目安は、風邪症状の発症から少なくとも8日後以降です。
また、各種薬剤の内服のない状態で、咳や咽頭痛、息切れや倦怠感、発熱などが消失して、少なくとも3日以内経過している場合に、復帰を検討します。
ちなみに、飲食店の従業員がコロナ感染者、あるいは濃厚接触者となった場合、感染症法に基づく入院や外出自粛が求められるため、前述のような早期の復帰はできません。
少なくとも、復帰まで数ヶ月程度はかかるでしょう。
その間は、他の従業員に勤務を依頼したり、営業時間の短縮・サービスの規模縮小などによって対応したりしましょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店でコロナ感染者、濃厚接触者などが出た場合の対応について解説してきましたが、いかがでしたか?
これは、飲食店のオーナーだけでなく、従業員の方も理解しておくべきことだと言えます。
また、ここ最近、これまで前例がなかった都道府県の飲食店でも、クラスターが発生するケースが増えているため、気を緩めずに徹底した感染拡大防止対策は継続しま