飲食店のテイクアウトメニューについて

2020年09月24日

テイクアウト

飲食店の中には、テイクアウトサービスに力を入れることで、なんとかコロナ流行前の売上に戻そうと考えている店舗もあるでしょう。
ただ、闇雲に手を広げても、なかなか結果は付いてきません。
売上を回復させたいのであれば、テイクアウトメニューに関するポイントを押さえておく必要があります。


〇“人気はあるけど作るのが難しいメニュー”は人気

 

飲食店がテイクアウトサービスを採り入れるのであれば、“人気はあるけど作るのが難しいメニュー”を提供しましょう。
具体的には、唐揚げやトンカツ、天ぷらなどの揚げ物が該当します。
家庭で揚げ物を作るとなると、油が跳ねてキッチン周りは汚れますし、作り終わった後の油を処理のするのも面倒です。
よって、揚げ物を提供するだけでも、テイクアウトの売上はかなり伸びるでしょう。
実際に、現在コロナ禍で多くの飲食店が苦しんでいる中、唐揚げ専門店は順調に売上を伸ばしていて、全国各地での開店が相次いでいます。

 

〇“どこでも食べられるメニュー”の提供もおすすめ

 

飲食店がテイクアウトサービスを導入する場合、“どこでも食べられるメニュー”の提供も検討しましょう。
理想的なのは、ハンバーガーやサンドウィッチ、おにぎりなど、片手で食べられるメニューです。
逆に、鍋セットや焼肉セットなど、基本的に自宅まで持って帰らないと食べられないメニューばかり提供していると、ターゲットの層は限定されてしまいます。
片手で食べられる上記のメニューであれば、自宅はもちろん、職場や車の中、あるいは公園などでも食べてもらえます。

 

〇“完成間近のメニュー”は主婦層の受けが良い

 

飲食店がテイクアウトサービスを導入するのであれば、“完成間近のメニュー”も提供すべきです。
特に、郊外の住宅街など、比較的主婦層が多く住んでいるエリアの飲食店は、必ず導入しましょう。
これは、家庭ではなかなか出せないプロの味を、簡単な調理で再現できるメニューを指しています。
わかりやすい例でいうと、餃子専門店が提供する冷凍餃子などが挙げられます。
時間がないとき、主婦の方は当然、料理をなるべく短時間で済ませたいと考えますが、購入してきたものをそのまま出すということに関しては、多少抵抗がある方も多いです。
ただ、調理を加えて初めて完成するものであれば、そのような考えの主婦層からも良い評判が得られるでしょう。

 

〇“最後の演出”を採り入れるのもポイント

 

飲食店のテイクアウトメニューには、“最後の演出”を採り入れるのもポイントです。
例えば、テイクアウトメニューとして、カツ丼を提供している飲食店があるとします。
通常、カツ丼のカツはご飯に乗せる際、一口サイズにカットされますが、揚げたてのカツを顧客の目の前でカットすれば、それだけで演出になります。
また、最後にトッピングする具材・調味料を顧客に選んでもらうといった工夫も、1つの演出だと言えます。

 

〇“冷めても美味しいメニュー”は需要が高い

 

飲食店がテイクアウトサービスを導入するなら、需要が高い“冷めても美味しいメニュー”も提供しましょう。
具体的には、卵焼きや煮物、ハンバーグなどのお惣菜が挙げられます。
“お弁当に入っているようなメニュー”と言えば、わかりやすいかもしれませんね。
これから少しずつ涼しい時期になってきますが、気温が下がると料理はすぐ冷めてしまうため、上記のようなメニューは今のうちから開発しておきましょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店のテイクアウトメニューのポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これまで自店が得意としていたメニューをアピールするだけでは、コロナ禍の飲食業界を生き抜くことはできません。
逆に、あらゆる層に需要があるテイクアウトメニューを開発し、少しでも多くの顧客を集めることができれば、廃業という最悪の事態は免れる可能性が高いです。