テイクアウトの注意点を押さえておこう

2020年09月28日

テイクアウト

コロナ禍の飲食店における対策として、テイクアウトが導入されるケースはとても多くなっています。
中には、売上が好調であることを理由に、通常の飲食店ではなく、“テイクアウト専門店”にシフトしているところもあるくらいです。
ただ、テイクアウトを導入するのであれば、注意点もしっかり押さえておきましょう。


〇単価はあまり高くない

 

飲食店が押さえておきたいテイクアウトの注意点としては、まず“単価があまり高くない”ということが挙げられます。
例えば、店内で提供するランチメニューの価格を1,000円に設定している飲食店があるとしましょう。
しかし、同じようにテイクアウトの弁当などの価格を1,000円にしてしまうと、来客にとっては少し高額で、手が出しにくいものになってしまいます。
そのため、テイクアウトメニューを店内メニューよりも高い価格で売るというのは、少し難しいと言えるでしょう。
また、テイクアウトを実施するには容器やカトラリーなども用意しなければいけないため、店内メニューよりも利益を上げにくいことは確かです。
つまり、テイクアウトで利益を上げるには、店内で提供するメニューのより多くのオーダーを受けなければいけないということです。

 

〇メニューに向き不向きがある

 

飲食店が押さえておくべきテイクアウトの注意点には、“メニューに向き不向きがある”ということも挙げられます。
例えば、以下のようなメニューは、あまりテイクアウトには向いていません。

・生もの(傷みやすいため)
・汁物(こぼれやすいため、冷めると味が落ちるため)
・麺類(伸びやすいため)

つまり、上記のテイクアウトに向いていないメニューをメインに提供していた飲食店は、導入時に新しいメニューを考案しなければいけないということです。
これにはもちろん開発費がかかりますし、満足いくものができたからといって、来客に受け入れてもらえるかどうかはわかりません。

・写真や紹介文でのアピールが重要になる
飲食店が押さえておくべきテイクアウトの注意点には、“写真や紹介文でのアピールが重要になる”ということも挙げられます。
特に、コロナ禍で新たにテイクアウト業界に参入するという飲食店は、よりこのアピールが大事になるでしょう。
新たにテイクアウトを採り入れた飲食店のメニューは、いわばほとんどの来客が初めてオーダーするものです。
よって、写真や紹介文でイメージを掴めなければ、なかなか手を出せないメニューとなってしまいます。
また、紹介文には、できるだけ美味しさを具体的に伝える文言を含めましょう。
例えば、以下の2つの紹介文を見たとき、美味しさが具体的に伝わるのはどちらだと思いますか?

・辛さがクセになるから揚げです!
・唐辛子と柚子胡椒の辛さがやみつきになるから揚げです!

どちらの紹介文を見ても、辛さが売りだということはわかりますが、“どのような辛さ・美味しさなのか”に関しては、後者の方がわかりやすいですよね。
テイクアウトメニューには、このような細かい工夫をしなければいけません。

 

〇迅速に提供する必要がある

 

飲食店が押さえておくべきテイクアウトの注意点には、“迅速に提供する必要がある”ということが挙げられます。
例えば、店内で提供するランチメニューの場合、当然来客はその場で飲食を済ませて退店します。
しかし、テイクアウトメニューの場合、それを持ち帰ってオフィス等で食べる方なども多く、提供するのに時間がかかると、オーダーから食事までの時間がより長くなってしまいます。

 

〇まとめ

 

ここまで、コロナ禍の飲食店が押さえておくべき、テイクアウトの注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
飲食店は、今後もしばらくテイクアウトに頼らなければいけない状況が続くと思います。
そのため、テイクアウトが逆に経営の足を引っ張ることのないように、ポイントを押さえながら徐々に需要を増やしていきましょう。