飲食店が臨時休業を告知する際の記載項目

2020年10月02日

飲食店

コロナ禍で苦しむ飲食店の中には、従業員不足や新サービスの整備など、あらゆる理由で臨時休業をしようと考えるところもあるでしょう。
また、その場合は店頭やホームページなどにおいて、臨時休業に関する文章を掲示しなければいけません。
今回は、その際に記載すべき項目について解説したいと思います。

 

①見出し

 

飲食店が臨時休業を告知する際は、まずその旨を伝えるための見出しを文章に記載しなければいけません。
大きめのフォントで見出しを記載することで、まずどのような内容の告知であるのかについて、来客に認知してもらいます。
具体的には、「臨時休業のお知らせ」といったシンプルな内容が望ましいです。

 

②感謝の言葉

 

飲食店が臨時休業を告知する際は、見出しの下に日頃の感謝を表す言葉も記載する必要があります。
店頭とホームページ、どちらに告知を掲示する場合でも、閲覧者はこれまで店舗に足を運んでくれていた来客である可能性が高いからです。

例:「平素は〇〇(店名)をご愛顧賜り、厚くお礼申し上げます。」

 

③臨時休業の理由

 

飲食店が臨時休業を告知する場合、その理由についても記載しなければいけません。
ただ、従業員不足、サービスの整備など、具体的な内容は記載しなくてもOKです。
例えば、コロナによる従業員不足が理由であれば、“コロナ感染拡大が理由”ということを最低限伝えるようにしましょう。

例:「急ではございますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けまして、当店では臨時休業を決定いたしました。」

 

④理解を求める文章と謝罪

 

飲食店が臨時休業を告知する場合、来客に理解を求める内容と、謝罪も文章に含まなければいけません。
どれだけ苦しい状況であっても、やむを得ない事情があっても、臨時休業の実施はあくまで飲食店の都合です。
そのため、訪れるのを楽しみにしていた顧客には、“申し訳ない”という気持ちと、“理解してほしい”という気持ちを真摯に伝える必要があります。

例:「誠に申し訳ございませんが、下記期間は臨時休業とさせていただきます。
皆さまにはご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。」

 

⑤臨時休業の期間

 

理解を求める内容の文章、謝罪文の下には、臨時休業を実施する期間を記載します。
期間が決定している場合は、“2020年〇月〇日~〇月〇日”と記載すればOKですが、まだ営業再開の目途が立っていないという場合は、“2020年〇月〇日~未定”という形で記載しなければいけません。

 

⑥臨時休業期間終了後の対応

 

飲食店が臨時休業を告知する場合、臨時休業終了後の対応についても記載しなければいけません。
例えば、臨時休業中に従業員不足を解消できれば、予定通り営業を再開できますが、もし人材が集まらなければ、さらに休業期間を延ばすことになるかもしれません。
そのような状況になることを踏まえて、記載内容を工夫しましょう。

例:「〇月〇日以降の営業につきましては、通常営業の予定ですが、状況を踏まえて期間を延長する場合があります。
変更時は、改めて告知させていただきます。」

 

⑦店舗名、問い合わせ先

 

掲示する告知分の最後には、店舗名と問い合わせ先を記載します。
また、問い合わせ先については、電話番号だけでなくホームページのURLも記載しておくことが望ましいです。
もちろん、店舗のSNSアカウントが存在する場合は、そちらも併せて記載するとなお良いでしょう。

 

〇まとめ

 

ここまで、飲食店がやむを得ず臨時休業する際、告知分に記載すべき項目について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
臨時休業は飲食店にとって非常に残念なことですが、それは普段来店・利用してくれている顧客にとっても同じことです。
よって、単に臨時休業を実施する旨や、期間を記載するだけでは不十分だと言えます。
常に顧客に対し、感謝する気持ちを忘れてはいけません。