郊外に店舗を移転させることのメリット

2020年11月28日

店舗②

飲食店の中には、さまざまな理由によって店舗の移転を検討しているところもあります。
では、都心部で営業する飲食店が、郊外に店舗を移転させることのメリットには、一体どんなことが挙げられるでしょうか?
移転物件の探し方と併せて解説しますので、気になる方はぜひご覧ください。


○郊外に店舗を移転させる3つのメリット

 

飲食店が郊外に店舗を移すことのメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

 

・賃料が抑えられる
郊外に店舗を移転させることで、賃料を削減できます。
なぜなら、郊外は都心部に比べて坪単価が低く、賃料も安い傾向にあるからです。
場合によっては、移転前の半額以下にまで賃料を抑えられる可能性もあります。
賃料は、飲食店において非常に大きなランニングコストのため、ここを削減できるのは大きなメリットです。

 

・人件費が抑えられる
郊外に店舗を移せば、人件費も抑えられる可能性が高いです。
なぜなら、都心部から離れることで、最低賃金も変わってくるからです。
もちろん、移転したからといって、既存スタッフの給料を急に下げるわけにはいきませんが、そのエリア近くで採用したスタッフに関しては、比較的安い給料で雇用できます。

 

・売上がアップする可能性がある
今のタイミングで郊外に店舗を移せば、都心部よりも売上をアップさせられる可能性があります。
なぜなら、ここ最近はコロナの影響で、“地元消費”の動きが活発化しているからです。
これは、都心部まで行かず、地元の店舗で食事をしようという動きであり、コロナ禍の経営不振を脱却したい都心部の飲食店にとっては、非常に大きな壁だと言えます。
また、今なら郊外にはそれほどライバル店がいないことが予想されるため、幅広いターゲットやオーソドックスな料理で勝負できる可能性も高いです。

 

○移転物件の探し方について

 

では、郊外の店舗への移転を検討する場合、どうやって物件を探せば良いのでしょうか?
押さえておくべきポイントは以下の通りです。

 

・まずは広い範囲での物件探しを
郊外の移転物件を探す場合、まずは特定のエリアに限定せず、広範囲で探してみましょう。
そして、気になる物件があった場合は、将来性や今後の開発計画など、そのエリアのプラス要素を探します。
こうすることで、今後多くの来客を獲得できる飲食店になるかもしれません。

 

・必ず現地には足を運ぶ
郊外は都心部に比べて情報量が少なく、ネット等で出回っている情報と、実際訪れることによって得られる情報に差異が出やすいです。
よって、どれだけ評価の高いエリアであっても、必ず現地に足を運び、本当に移転地としてふさわしいのかを確認しましょう。

 

・経営者の地元に移転するのもアリ
飲食店を経営する方が郊外出身という場合は、そこを店舗の移転先候補にするのも良いでしょう。
なぜなら、地元には土地勘がありますし、時間帯別の通行人の多さ、治安など、簡単に把握できない情報まで、最初から持っている可能性があるからです。
また、地元であれば、一般的な評価はあまり高くないものの、実は人が集まりやすいといういわゆる“穴場”で飲食店を経営できる可能性もあります。
ただ、飲食店の経営者が地元から離れ、すでに何年も経過している場合は、立地の傾向が変わっていることも考えられます。
そのため、たとえ地元へのUターンであっても、実際足を運んで行う現地調査を欠かしてはいけません。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店が郊外に店舗を移転させるメリット、そして物件探しのコツについて解説してきましたが、いかがでしたか?
コロナの影響により、都心部の飲食店にはまだまだ人が戻っていません。
また、全国各地で再び時短要請が始まっていることを考えても、以前のような賑わいを見せるまでには時間がかかるでしょう。
よって、早めに競争の場を郊外に移しておくことは、決して早まった選択ではありません。