来客目線で考える飲食店のコロナ対策

2020年12月03日

カフェ

飲食店では、アクリルボードの設置や、座席の間隔確保などが、今や当然のように実施されています。
ただ、本当に来客の立場になって考える場合、飲食店は他にもまだまだコロナ対策を実施しなければいけません。
ここからは、まだ多くの飲食店が導入していない、来客目線のコロナ対策を紹介します。

 

○マスク置き場を設置する

 

来客目線のコロナ対策としては、まず“マスク置き場の設置”が挙げられます。
飲食店に訪れるまでの間、多くの来客はマスクを着用していますが、店内で食事をする際には、当然外す方がほとんどです。
しかし、飲食店の多くは、来客が外したマスクを置くスペースを確保していません。
よって、来客は机にそのまま置いたり、カバンやポケットに入れたりしていますが、一度机に置いたマスクを使うのは気が引けますし、カバンなどにしまうとクシャクシャになってしまいます。
また、必ずしも来客が、マスクをしまっておくための袋などを携帯しているとは限りません。
そこで飲食店に導入してもらいたいのが、“マスクポケット”です。
これは、マスクを収納するための作られた使い捨てのケースで、全面には抗菌効果を発揮する印刷ニスをコーティングしています。

 

○調理場の対策を透明化する

 

来客目線のコロナ対策としては、“調理場のコロナ対策の透明化”も挙げられます。
例えば、座席やレジ、トイレなどの場所では、コロナ対策が実施されているかどうか、来客がすぐに確認できます。
一方、調理場は一般的に来客から見えない位置にあるため、どのような対策が取られているのか、イマイチよくわかりません。
また、座席等での対策を徹底していても、調理場の従業員がマスクをしていなかったり、消毒をこまめに行っていなかったりすると、効果は半減してしまいます。
そのため、飲食店はレイアウトを工夫し、できる限り座席から調理場が見えやすいようにするべきです。
もしくは、店内やホームページ等において、調理場で実施しているコロナ対策を事細かに明示しておきましょう。

 

○セルフサービスの料理対策をする

 

“セルフサービスの料理対策”も、飲食店における来客目線のコロナ対策です。
例えば、サラダバーなどを提供している飲食店では、大きな器に盛られた状態で提供し、各自好きな量を取れるシステムにしているケースもあるでしょう。
しかし、これは来客にとって、あまり好ましいシステムではありません。
もし、このようなセルフサービスの料理を提供するのであれば、器にフタをすることはもちろん、一定の量を個別包装して提供することも考えましょう。
こうすることで、多少来客の不安は解消されます。

 

○ホームページに店内レイアウトを掲載する

 

来客目線のコロナ対策には、“ホームページに店内レイアウトを掲載する”という対策も挙げられます。
来客の中には、飲食店に来店したものの、座席の間隔が狭いなどの理由で、そのまま退店するという方もいます。
これはもちろん、「コロナ感染のリスクが高い」と判断されたことが理由です。
ただ、来客が事前にどのようなレイアウトになっているのか、どんなコロナ対策がされているのかを把握できれば、上記のようなことは起こりにくくなります。
そこで利用するのが、ホームページというわけです。
もちろん、来客に情報を発信できる場であれば、ホームページでなくても構いません。
SNSやグルメサイトなど、写真を掲載できるツールは他にもたくさんあるため、うまく利用しましょう。

 

○まとめ

 

ここまで、来客目線で考えるコロナ対策の例をいくつか紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
コロナ第3波の勢いはとどまることを知らず、ここにきてまた各地で営業時間短縮要請、外出自粛要請が出されるという事態になっています。
よって、少しでも安心して利用してもらうためにも、飲食店はできる限り来客の目線に立たなければいけません。