外国人スタッフを雇うメリット・デメリット

2020年12月21日

外国人

近年、日本の飲食店では、人手不足を解消するために外国人スタッフを雇うケースが増えています。
また、2019年に入管法が改正されたことから、今後さらに雇用は増加することが予想されています。
では、飲食店で外国人スタッフを雇うメリット・デメリットには、一体どんなことが挙げられるでしょうか?


○外国人スタッフを雇うメリットは?

 

・店舗や日本人スタッフにとって良い刺激になる
外国人スタッフは、日本人の店舗経営者やスタッフとは違った考え方を持っています。
そのため、今まで思いつかなった新しいアイデアを提案してもらえる可能性があります。
これは、当然店舗にとって良いことですし、日本人スタッフにも良い刺激や影響を与えることにも繋がります。

 

・モチベーションが高い
外国人スタッフの多くは、労働意欲が非常に高いです。
そのため、積極的に仕事を覚えてくれますし、成長のスピードも早いケースが多いです。

 

・飲食店に対する偏見が少ない
日本人の方の中には、飲食店に対して「体力的にきつい」というイメージを持っている方も多いです。
よって、勤務経験がない方でも、最初から飲食店を勤務先候補から外すというケースが良く見られます。
一方、外国人スタッフは、このような飲食店に対する偏見があまりありません。
そのため、積極的に募集すれば、ある程度人数は集まるでしょう。

 

・インバウンドに対応できる
日本人スタッフのみでインバウンド(訪日外国人)に対応する場合、ある程度言語を覚えなければいけませんし、インバウンド用のコミュニケーションスキルも身に付けなければいけません。
ただ、外国人スタッフが1人でもいれば、スムーズにインバウンドに対応してくれる大きな戦力となる可能性があります。

 

○外国人スタッフを雇うデメリットは?

 

・仕事を教えるのが難しい
外国人スタッフの多くはモチベーションが高いという話をしましたが、どうしても言語や文化の壁にはぶつかってしまいます。
よって、日本人スタッフに対しては1教えれば済むところを、外国人スタッフには10教えなければいけないこともあります。

 

・雇用手続きが煩雑
外国人スタッフを雇う場合は、在留資格の確認など、少し煩雑な手続きをしなければいけません。
また、在留資格を確認した結果、仕事内容や労働時間に制限がかかる場合もあります。
もっと言えば、飲食店側が手続きを間違えてしまうと、法に触れてしまうこともあるため、雇うのであればしっかりと事前準備をしておかなければいけません。

 

・マニュアル、メニューの改正が必要な場合がある
外国人スタッフの中には、日本語がある程度話せるものの、漢字などが読めない方も多くいます。
そのため、飲食店はマニュアルにルビを振ったり、読みやすく書き換えたりしなければいけない可能性もあります。
また、漢字のメニューが多い飲食店などは、メニューの改正も検討しなければいけません。

 

・勤続年数が短いことが多い
飲食店の中には、忙しいことなどが理由で、外国人スタッフに十分な配慮ができていないところもあります。
もちろん、外国人スタッフだけを特別扱いしなければいけないわけではありませんが、ある程度コミュニケーションを取りやすい環境は用意しなければいけません。
そうしないと、早期退職に繋がってしまいます。
実際、アルバイトとして働く外国人スタッフが、1~3ヶ月程度の短期間で退職してしまうケースは多く見られます。

 

○まとめ

 

ここまで、飲食店で外国人スタッフを雇うメリット・デメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
今後も飲食店にとって、外国人スタッフは大きな戦力となる可能性が高いです。
また、外国人の方には若い人材も多く、伸び代は十分あります。
ただ、雇用するにあたっては注意しなければいけない点も多いため、すべて理解した上で雇用するかどうかを判断しましょう。